kledgeb UbuntuやLinuxの最新情報を紹介

GNOME 41がリリースされました

2021年9月22日、「GNOME 41」がリリースされました。


「GNOME 41」の新機能と変更点を紹介します。


 

強化された電源管理

マシンのパフォーマンスと消費電力を調整する電源モードが強化されました。


3種類の電源モード

「GNOME 40」で以下の3種類の電源モード(Power mode)が利用できるようになりました。

電源モード 概要
Balanced
(バランス)
デフォルトの電源モードです。
標準的なパフォーマンスと電力消費を設定します。
Performance
(パフォーマンス)
CPUのパフォーマンスを上げる電源モードです。
電力の消費量も向上しますが、CPUのパフォーマンス向上によりアプリケーションやアクティビティがより高速に動作します。
Power Saver
(省電力)
パフォーマンスと引き換えに消費電力を抑える電源モードです。

「Performance」モードは、このモードをサポートするハードウェアでのみ利用可能です。
「Performance」モードをサポートしていないハードウェアでは、「Performance」モードは表示されません。

ステータスメニューから切替可能に

「GNOME 41」で電源モードのサポートが強化され、システムのステータスメニューから即座に電源モードを切り替えられるようになりました。

Power Saverモード

同様に「GNOME 41」では「Power Saver」モードも改善され、スクリーンの輝度調整やフェードが今までよりも迅速に実行されるようになりました。
またバッテリーの残量が残り少ない時に、自動的に「Power Saver」モードに移行するようになりました。

アプリケーションから制御可能に

アプリケーションが特定の電源モードへの切り替えを要求できるようになりました。
現在この機能は初期サポートです。
例えばゲームのようなパフォーマンスを要求するアプリケーションでは、「Performance」モードへの切り替えを要求できるようになりました。

ソフトウェアのデザイン改良

「ソフトウェア」はアプリケーションのインストールやアンインストールなど、アプリケーションを管理するソフトウェアです。


アプリケーションの一覧

アプリケーションの一覧画面では、各アプリの概要表示や機能性のあるタイル表示により、アプリの閲覧や検索性が向上しました。
またアプリをカテゴリー分けする新たなカテゴリーが追加され、アプリの検索が容易になりました。
アプリの詳細ページのデザインが新しくなり、スクリーンショットサイズが拡大され、各アプリの情報をより分かりやすく表示する情報タイルが配置されました。

その他デザインの改良

アプリケーションの一覧画面だけでなく他の画面もアプリケーションの一覧画面と同様の改良が為されています。
この改良には、設定画面のデザイン改良、アプリのインストール及びアップデート画面のレイアウト改良、OSのアップグレードバナーの改善など、様々な改良が含まれています。

品質の向上

また「ソフトウェア」の見た目だけでなく実装も改善されており、パフォーマンスや動作の安定性が向上しています。

マルチタスク

「設定」に「マルチタスク」の設定画面が追加されました。


「マルチタスク」の「タスク」とはユーザーの作業のことを指します。

作業環境の設定

「マルチタスク」の設定画面では、ウィンドウ管理やワークスペースに関する設定など、ユーザーの作業環境に関する設定を行います。
この設定画面では、以下の設定を行えます。

  1. 「アクティビティ」のホットコーナーの有効・無効切り替え
  2. 画面の四辺にウィンドウを移動した時にウィンドウをリサイズする「Active Screen Edges」の有効・無効切り替え
  3. 固定されたワークスペース数の設定
  4. プライマリーディスプレイだけでなく、すべてのディスプレイにワークスペースを表示する設定
  5. 「Super + Tab」キーを押した時に表示されるアプリ切り替え画面で、現在のワークスペース上のアプリのみ表示する設定

Connections

「GNOME 41」で新しいリモートデスクトップクライアントアプリが登場しました。
そのアプリ名は「Connections」です。


簡単な操作でリモートデスクトップに接続

「Connections」は他のPCのデスクトップに接続するアプリであり、モダンで簡単な操作環境を提供します。
「Connections」は、接続に必要な多くの複雑な設定を可能な限り自動的に処理するようになっています。

VNCとRDPをサポート

「VNC」及び「RDP」接続がサポートされています。

Boxesのリモートデスクトップ機能を置き換える

「Connections」は、以前「Boxes」で提供されていたリモートデスクトップ機能を置き換えます。

モバイルネットワーク設定

「設定」に「モバイルネットワーク」の設定画面が追加されました。


モバイルネットワーク接続の設定

「モバイルネットワーク」の設定画面では、モバイルネットワーク接続に関する設定を行います。
従来のモバイルネットワーク設定を置き換えます。

この設定画面ではネットワークの種類の設定や、モバイルネットワークを利用したデータの送受信の許可・不許可の設定、ローミング時にモバイルネットワークを利用したデータの送受信の許可・不許可の設定等を行えます。

対応しているモデム

「モバイルネットワーク」は、「2G」「3G」「4G」「GSM/LTE」モデムに対応しています。
「モバイルネットワーク」の設定画面は、サポートしているモデムが接続されている時のみ表示されます。

複数のSIMやモデムに対応

「モバイルネットワーク」や複数のSIMやモデムに対応しており、ネットワークに応じてこれらを簡単に切り替えることができます。

Music

「Music」は音楽の再生や管理を行うアプリです。


UIのアップデート

アートワークのサイズが拡大され、アートワークの四隅が丸みを帯びたデザインで表示されるようになりました。
アーティストの一覧ではイメージが表示されるようになり、新しいアルバムビューでは再生ボタンが配置されるようになりました。

またプレーヤーバーのサイズが拡大され、操作性が向上しています。
ウェルカムアートワークも新しくなっています。

パフォーマンスの改善

「GNOME」では継続的にパフォーマンスや応答性、スムーズな描画の改善に取り組んでおり、「GNOME 41」でさらにこれらが改善されています。

Waylandのパフォーマンス改善

Waylandセッション利用時、キーボードやポインターデバイスの入力に対し応答性が向上しており、画面の更新がより高速になっています。
この改善は特にリフレッシュレートが低いディスプレイで大きな効果が得られます。

マルチタッチジェスチャー

マルチタッチジェスチャーによる操作がシステムレベルで改善されており、振る舞いの安定性や一貫性が向上しています。

新しいGLレンダー

「GTK4」では新しいデフォルトのGLレンダーを搭載し、より高速な描画や消費電力の削減を実現しています。

その他の改善

その他の改善です。

暗号化ZIPアーカイブの作成に対応

「ファイル(Nautilus)」が暗号化されたZIPアーカイブの作成に対応しました。
暗号化されたZIPアーカイブはアーカイブを開く時にパスワードを要求します。

カレンダーアプリがicsに対応

カレンダーアプリは「.ics」ファイルからイベントを取り込む機能に対応しました。

Webアプリの改善

「Web(GNOME Web)」アプリではダークモードがサポートされ、特に重いウェブサイトでのズーム処理が高速化されました。
また応答のないウェブサイトの処理が改善されました。

電卓アプリの改善

電卓アプリのウィンドウサイズを拡大すると、追加コントロールが表示されるようになりました。
またモバイルディスプレイに合うようにウィンドウサイズを小さくできるようになりました。

関連コンテンツ
同一カテゴリーの記事
コメント
オプション