apt-keyの廃止方針と移行措置
以下で「apt-key」の廃止方針と移行措置が紹介されています。apt-key
「APT」では「APT」で使用されるリポジトリーやそのリポジトリー由来のパッケージを検証する仕組みがあります。この時鍵を利用することでこれらの検証を行います。
もし検証に失敗すれば、それらのリポジトリー及びリポジトリー由来のパッケージは使用を拒否されます。
「apt-key」はこの検証に使用する鍵を管理するためのツールです。
Ubuntu 22.04 LTSが最後に
この「apt-key」は非推奨になっており、「apt-key」が提供されるのは「Ubuntu 22.04 LTS」が最後になります。言い換えれば「Ubuntu 22.10」以降、「apt-key」コマンドは利用できなくなる予定です。
廃止に向けたAPTの修正
「apt-key」の廃止に向けて「Ubuntu」では、ユーザーが不用意に「trusted.gpg」を利用しないようにするため、「APT」で以下の修正が予定されています。- 「trusted.gpg.d」内に格納されている鍵のみを検証に使用する
- 「1.」に失敗した場合、「trusted.gpg」に格納されている鍵を検証に使用する
- 「2.」で検証に成功した場合、この方法が非推奨であること、新しい方法に移行するように警告メッセージを出力する
上記「2.」以降の処理は廃止に向けた移行措置であり、いわゆるフォールバック処理に該当します。
今後「apt-key」が利用できなくなった「Ubuntu」では、このフォールバック処理も削除されます。