Alder LakeのAVX-512が無効に
2022年6月20日、Ubuntuのセキュリティーアップデートを通じてIntelマイクロコードのアップデートがリリースされました。ユーザーから見れば本アップデートをリリースしているのはUbuntuですが、Intelマイクロコードの中身はIntelが提供しているものです。
マイクロコード
マイクロコードはCPUにとってファームウェアに相当するものであり、CPUの不具合や脆弱性を修正する時によく利用されます。BIOS/UEFIやOSからアップデートされたマイクロコードをCPUに適用することで、これらの問題に対応します。
AVX-512
AVX-512は一部のIntel CPUで搭載されている拡張命令セットです。カジュアルユーザーにはあまり縁がない機能かもしれません。
Intelの方針でAVX-512が無効に
IntelはAlder LakeでAVX-512をサポートしない方針を出しています。しかしマザーボードメーカーの中にはAVX-512を有効化する機能を提供しているメーカーもあり、AVX-512を有効化して利用しているユーザーもいるでしょう。
しかし今回リリースされたIntelマイクロコードを適用すると、BIOS(UEFI)でAVX-512を有効化していてもAVX-512が無効化されます。
ちなみにアップストリーム(Intel)にも同じ内容がIssueとしてあげられています。