LXQt 1.3.0がリリースされました
2023年4月15日、「LXQt 1.3.0」がリリースされました。
全体的な変更点
全体的な変更点です。
1. Qtのバージョン
「LXQt 1.3.0」は「Qt 5.15」をベースに構築されています。
「Qt 5.15」は最後のLTSリリースのQtです。
さてQtの次期メジャーバージョンの「Qt 6」に対応する作業がすでに始まっています。
ただし現在はまだ作業中です。
また「LXQt」が依存する「KDE Frameworks 6」の安定版がまだ出ていないため、「LXQt」だけでなくその土台も含めた全体的な「Qt 6」対応が必要になっています。
2. lxqt-sudoの改善
「lxqt-sudo」で「doas」がサポートされました。
3. LXQt Sessionの改善
「LXQt Session」ではウィンドウマネージャの検出やシステムトレイが改善されました。
4. ローカライズの更新
多くの翻訳がアップデートされています。
デスクトップ
デスクトップの変更点です。
1. デスクトップ上のアイテムがちらつく問題の修正
デスクトップ上に配置するアイテムの並び替え順を変更するなどデスクトップの設定を変更した時に、デスクトップ上のアイテムの配置位置が再計算されます。
この時今までは処理の過程でデスクトップ上のアイテムがちらついていましたが、この問題が修正されました。
2. ドラッグ&ドロップ時のアイテム配置位置の改善
デスクトップに複数のアイテムをまとめてドラッグ&ドロップする時、可能な限り配置順が維持されるようになりました。
ファイルマネージャー
ファイルマネージャー(LibFM-Qt / PCManFM-Qt)の変更点です。
1. スムーズスクロールの無効化が可能に
すべてのビューでスムーズスクロールの無効化が可能になりました。
2. ファイルサイズが0のファイルタイプの識別方法改善
ファイルサイズが0のファイルは、識別子に基づいてファイルタイプが判別されるようになりました。
3. ファイルを開く不具合の修正
rootが実行可能でユーザーが実行できないファイルを開けるように修正されました。
4. 新規ファイル作成時のファイル名変更
新規ファイル作成時のファイル名が「新しいファイル」(New file)に変更されました。
5. ファイルダイアログの修正
ファイルダイアログで、ファイルの拡張子を追加してエンターキーを押しファイルを保存する時に発生する不具合が修正されました。
6. サムネイル及びアイコンの表示位置改善
リストビューでサムネイル及びアイコンの表示位置が揃うように改善されました。
パネル
DOMプラグインがデフォルトでビルドされるようになりました。
ターミナル
ターミナル(QTerminal / QTermWidget)の変更点です。
1. カラースキーム切替時の不具合修正
ダークとライト間でカラースキーム切替時に発生する不具合が修正されました。
2. メニュー表示位置の不具合修正
Waylandでコンテキストメニューの表示位置が正しい位置に表示されるように修正されました。
セッション
セッション(LXQt Session)の変更点です。
1. procps-ngのサポート改善
「procps-ng 4.0.0」以降のprocps-ngがサポートされました。
2. ウィンドウマネージャーとシステムトレイの検出
ウィンドウマネージャーとシステムトレイの検出手法が改善されました。
3. Wayland対応の改善
Waylandで発生しうるクラッシュする呼び出しが全て無効化されました。
画像ビューアー
画像ビューアーのアプリケーションアイコンがSVG形式に変更されました。