Budgie Desktop 10.7の新機能と変更点
2023年1月29日、「Budgie Desktop 10.7」がリリースされました。リリースノートから「Budgie Desktop 10.7」の新機能と変更点を紹介します。
Budgie Desktopのリリース情報
「Budgie Desktop 10.7」のリリースノートは、以下を参照してください。Ubuntu Budgieでも利用可能に
以下の「Ubuntu Budgie」でも「Budgie Desktop 10.7」を利用できます。- Ubuntu Budgie 23.04
- Ubuntu Budgie 22.04 LTS(Ubuntu Budgie Backports Budgie PPA)
Budgie デスクトップの設定
Budgie デスクトップの設定では、Ravenやパネルに配置するアプレット/ウィジェットの情報が表示されるようになりました。またBudgieと共に提供されるアプレットやウィジェットには、「Built-in」が表示されるようになりました。
Budgie Menu
「Budgie Menu」はアプリケーションメニューです。1. デュアルGPUのサポート
「switcheroo-control」が利用可能な環境なら、アプリを起動する時にアプリが要求するGPU環境に切り替えてアプリを起動できるようになりました。これによりユーザーはアプリが利用するGPUを気にしたり、手動で利用するGPUを切り替える必要がなくなります。
2. Personal User Menuの追加
ユーザー固有の各フォルダーを開く「Personal User Menu」が追加されました。ユーザーのホームフォルダーやダウンロードフォルダーなど、ユーザー固有の既定のフォルダーを簡単に開くことができます。
ちなみに存在しない既定のフォルダーは、メニューに表示されません。
3. クイック設定とパワーボタン
メニューの下に、Budgie デスクトップの設定やBudgie コントロールセンター、PCの再起動やログアウトなどセッションを操作するパワーボタンが追加されました。4. 設定項目の表示
Budgieコントロールセンターの各設定項目(Wi-Fiやネットワークなど)をアプリケーションの一覧に表示できるようになりました。この設定がオフでも、アプリの検索から検索した場合は、Budgieコントロールセンターの各設定項目を表示するアイテムが表示されます。
Budgie Run Dialog
「Budgie Run Dialog」はアプリケーションの検索及び実行するアプリです。1. 表示位置とサイズの改善
デスクトップの作業領域から「Budgie Run Dialog」の表示位置とサイズが計算されるようになり、様々なディスプレイサイズでも見栄えが良くなりました。2. アプリ名と説明の分離
検索結果に表示される各アプリでは、アプリの名称とアプリの説明が異なるラベルで表示されるようになりました。Budgie スクリーンショット
Budgie スクリーンショットはスクリーンショットを作成するアプリです。特定のウィンドウやデスクトップ上の任意の領域、デスクトップ全体を簡単にキャプチャーできます。
「Print Screen」キーやアプリケーションメニューから起動できます。
デフォルトのスクリーンショットアプリがBudgie スクリーンショットに置き換えられました。
通知
通知の改善点です。1. 視覚効果
通知を表示する時にフェードインし、通知を閉じる時にフェードアウトするようになりました。2. UIの改善
大きなフォントサイズでも閉じるボタンにメッセージが重ならないように改善されました。通知ポップアップが入力フォーカスを奪わないように修正されました。
フルスクリーンアプリで通知により画面がちらつく問題が修正されました。
通知ポップアップが長いメッセージでも画面を大きく専有しないように改善されました。
フルスクリーンアプリ終了時、未読の通知がある場合にその旨を通知ポップアップで表示するようになりました。
3. 通知設定のサポート改善
通知設定のサポートが改善されました。まず通知サウンドがサポートされました。
Budgieコントロールセンターからアプリごとに通知サウンドのオン・オフを切り替えられます。
ただしこの設定画面にすべてのアプリが列挙されるわけではありません。
またElementやDiscordといった一部のアプリは、独自に通知サウンドを実装しているため、通知サウンドの設定がデフォルトでオフになっています。
次に「Show Message Content in Popups」設定がサポートされました。
この設定がオフになっている場合、通知ポップのコンテンツが非表示になります。
Raven
Ravenの変更点です。1. Media Playerウィジェット
Media Playerウィジェットのデザインがコンパクトになりました。2. ミュートの切り替え
サウンドの入出力にあるアイコンで、デバイスのミュートを切り替えられるようになりました。3. カレンダーウィジェット
カレンダーウィジェットの設定で、曜日の表示・非表示を切り替えられるようになりました。4. Usage Monitorウィジェット
CPUやメモリースワップの利用状況を表示する「Usage Monitor」ウィジェットが追加されました。5. 通知
通知が古い通知から新しい通知順で並び替えられるようになりました。電源ダイアログ
PCの再起動やログアウトなどセッションを操作する新しい電源ダイアログが導入されました。この新しい電源ダイアログは、ユーザーインジケーターや「Budgie Menu」、「Super(Win) + Shift + P」キーで呼び出すことができます。