WSL 1.1.7の新機能と変更点
2023年4月4日にリリースされた「WSL 1.1.7」の新機能と変更点をピックアップします。ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの変更点
「WSL」の変更点をいくつか紹介します。1.競合状態の修正
wslhostのCOMサーバーにあるクラッシュを回避するロジックで、競合状態が発生する不具合が修正されました。2.カーネルコマンドラインの修正
カーネルコマンドラインから「cgroup_no_v1=all」が削除されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
3.エラーメッセージの削除
未使用の「WSL_E_PACKAGE_UPGRADE_AVAILABLE」エラーメッセージが削除されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
4.エラーメッセージの改善
レジストリーキーの読み込みでエラーが発生した時に、対処方法を含むエラーメッセージが提供されるようになりました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
5.vmmemWSLの使用率軽減
ページレポートの構成方法が見直されました。これにより新しいバージョンのWindowsでvmmemWSLの使用率が軽減されました。
6.wsl2.pageReportingOrderの削除
以下の設定ファイルから「wsl2.pageReportingOrder」オプションが削除されました。- %userprofile%\.wslconfig
7.パッケージの再登録
wslserviceとの通信時にCOMクラスの生成に失敗した場合、パッケージを再登録するようになりました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
8.bond/dummy/fb_tunnelアダプターの削除
カーネルコマンドライン経由で「bond」「dummy」「fb_tunnel」アダプターが削除されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
9./run/userのマウント
名前空間をフォークする前に、「/run/user」を「//wsl/user」へバインドマウントするようになりました。10./run/user/をoverlayfsに
ユーザーが「/run/user/」フォルダーに書き込めるようにするため、「overlayfs」で作成されるようになりました。11.systemdの開始待機
マウント名前空間をフォークする前に、「systemd」が起動するまで待つようになりました。12.WSLgのアップデート
「WSLg」が「WSLg 1.0.51」にアップデートされました。「msrdc」のアップデートが必要になりますが、WSLgアプリアイコンをタスクバーにピン留めできるようになりました。
Linux kernelのアップデート
「Microsoft.WSL.Kernel」が「6.1.21.1」へアップデートされました。これにより安定版カーネル「6.1.21」にアップデートされました。