WSL 2.0.5の新機能と変更点
2023年10月20日にリリースされた「WSL 2.0.5」の新機能と変更点をピックアップします。ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版「WSL」の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの変更点
「WSL」の変更点をいくつか紹介します。1.試験的な機能の設定セクションの移動
「wslconfig」で設定する以下の試験的な機能に関する設定を、「[wsl2]」セクションで行えるようになりました。[experimental] | [wsl2] |
---|---|
experimental.dnsTunneling | wsl2.dnsTunneling |
experimental.firewall | wsl2.firewall |
experimental.networkingMode | wsl2.networkingMode |
experimental.autoProxy | wsl2.autoProxy |
また従来の設定方法でも設定できるように、後方互換性も確保されています。
これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
2. wslinfo -nの不具合修正
「wslinfo -n」コマンドで改行コードが正しくスキップされない不具合が修正されました。ちなみに「-n」オプションは改行コードの出力を抑制するオプションです。
3. initでハングする問題の回避策の導入
「/dev/console」なしで「init」が起動する時にハングする問題の回避策が導入されました。4. --event-viewerと--release-notesオプションの説明削除
「wsl.exe」のヘルプからサポートしていない「--event-viewer」と「--release-notes」オプションの説明が削除されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
5. プロセス軽減ポリシーの有効化
「wslservice」と「wslnstaller」サービスでプロセス軽減ポリシーが有効化されました。6. マウント失敗時のエラー処理改善
LinuxディストリビューションのVHD(仮想ディスク)のマウントに失敗した時のエラー処理が改善されました。7. wsl.vhdSizeオプション追加
VHDのサイズを設定するwsl.vhdSizeオプションが追加されました。これにより改善する問題は、以下を参考にしてください。
8. Microsoft.WSL.Kernelのアップデート
「Microsoft.WSL.Kernel」が「5.15.123.1-1」にアップデートされました。9. WSLgのアップデート
「WSLg」は「WSL」上でLinuxのGUIアプリを動かす仕組みです。「WSLg」が「WSLg 1.0.59」にアップデートされました。
「WSLg 1.0.59」の変更点は以下を参照してください。
RDPバックエンドにGoogle Japanese IMEのマッピングが追加されました。