KDE Plasma 6の開発状況
2023年10月27日、以下で「KDE Plasma 6」の開発状況が紹介されました。KDE Plasma 6
「KDE Plasma 6」は次期メジャーバージョンの「KDE Plasma」です。「KDE Plasma 6」は2024年の2月にリリースされる予定です。
「KDE Plasma 6」のリリーススケジュールは、以下を参照してください。
スクリーンごとのカラーマネージメント
「Plasma Wayland」セッションで、スクリーンごとにカラーマネージメントを行えるようになりました。ICCカラープロファイルの割り当て
ユーザーはスクリーンごとにICCカラープロファイルを割り当て、そのスクリーン上で動作するアプリは割り当てられたICCカラープロファイルを利用してカラーマネージメントを行うことができます。カラーピッカーアプレット
これに合わせ、カラーピッカーアプレットも割り当てられたICCカラープロファイルを利用してカラーマネージメントを行うようになりました。Desktop Cubeエフェクト
Desktop Cubeエフェクトを利用できるようになりました。Desktop Cubeエフェクトは「kdeplasma-addons」から入手でき、「Super + C」キーを押すと以下のようにスクリーンを回転して選択できます。
Spectacle
「Spectacle」はスクリーンショットアプリです。デスクトップ上の任意の領域をキャプチャーできます。
ウィンドウの影のキャプチャー設定
アクティブなウィンドウやマウスカーソルの下にあるウィンドウをキャプチャーする時に、ウィンドウの影も一緒にキャプチャーするかどうかを指定するオプションが追加されました。Discover
「Discover」はアプリのインストールやアップデートなど、アプリを管理するためのアプリです。UI/UXの改善
カードビューの背景色の調整や、アプリの検索及び表示ビューのレイアウト調整、検索時のサイドバーの振る舞いなど、「Discover」のUIや使い勝手が向上しました。Flatpakアプリのサポート改善
「Flatpak」アプリで「PipeWire」にローレベルでアクセスするアプリは、オーディオシステムにアクセスするアプリとして設定されるようになりました。また「Flatpak」アプリのサイズ表示が読みやすくそして分かりやすくなりました。
スクリーンショットの改善
アプリケーションの詳細ページに表示されるスクリーンショットの機能が作り直され、使い勝手の改善や不具合の修正が行われました。オーバービューエフェクト
オーバービューエフェクトでは、検索テキスト入力時にウィンドウをフィルタリング表示するのではなく、「KRunner」由来の検索のみを実行するオプションが追加されました。認証システム
ユーザー認証に指紋認証もしくはスマートカードを利用している場合、ロック画面の解除にそれらの認証システムを利用できるようになりました。Polkitはまだ未サポート
「Polkit」の認証画面では、まだ指紋認証やスマートカードの認証システムに対応していません。しかしこれらの認証システムのサポートが計画されています。
設定画面の改善
設定画面のヘッダーバーが、システム設定やKirigamiで構築されている他のアプリと同様のヘッダーバーのデザインに改善されました。KFontView
フォントビューアーの「KFontView」がWaylandセッションで動作するようになりました。システム設定
システム設定のショートカット設定画面の下部に設置されているフッターのデザインが、スリムなデザインになりました。KRunner
「KRunner」の最近使用したドキュメントの検索パフォーマンスが2倍になりました。デジタル時計ウィジェット
デジタル時計ウィジェットの応答性が大幅に向上し、スクロール操作など操作性が向上しました。Dolphin
「Dolphin」はファイルマネージャーです。
詳細ビューでファイルをtype-aheadで検索する時に、検索条件に合うファイルがウィンドウの中央に表示されるようになりました。
Elisa
「Elisa」は音楽プレーヤーです。
プレイリスト内の曲をシングルクリックで再生できるようになりました。
またファイルの削除やファイル名の変更などファイルが無効になっている時に、その旨をUI上で表現するように改善されました。