Linux Mint 22.1 Cinnamon Editionの新機能と変更点
リリースノートから Linux Mint 22.1 Cinnamon Edition の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
各エディションのリリース情報やリリースノートは、以下を参照してください。補足
ここでは Linux Mint 22.1 Cinnamon Edition 固有の新機能と変更点を紹介します。Linux Mint 22.1 全体の新機能と変更点は、以下を参照してください。
Cinnamon 6.4
Linux Mint 22.1 Cinnamon Edition では、デスクトップ環境に Cinnamon 6.4 を採用しています。ナイトライト
ナイトライトとは夜間モードのことです。時間に応じてモニターの色温度を下げ、ブルーライトによる目への負担を軽減します。
デスクトップとの統合
Cinnamon ではナイトライト機能が完全にデスクトップと統合されており、Xorg でも Wayland でもナイトライトを利用できます。ナイトライトを有効にするには
ナイトライトを有効にするには、設定を起動しナイトライトの設定画面を開いてください。ナイトライト機能の各種オプションも含め、ナイトライトを有効にできます。
モニターの色温度の調整も可能です。
タイムゾーンの設定
デフォルトではユーザーがシステムに設定したタイムゾーンに基づき、日の出の時間と日の入りの時間を自動的に計算します。日中はモニターの色温度が寒色系の青みがかった色温度に調整されます。
夜間はモニターの色温度が暖色系の赤みがかった色温度に調整されます。
ユーザーが手動で開始時間と終了時間を指定し、ナイトライトが動作する時間帯を設定することも可能です。
新しいデフォルトのテーマ
デフォルトのテーマが新しくなりました。新しいテーマでは滑らかで丸みのあるデザインを導入し、モダンな外観になりました。
この新しいテーマは、Cinnamon を採用する他の Linux ディストリビューションで目にする機会があるでしょう。
ダイアログのデザイン
ダイアログのデザインではレイアウトがすっきりし、ボタンをより明瞭に認識できるようになりました。ダイアログの実装改善と Wayland 対応
セッションを終了する時のダイアログや応答がなくなったアプリに表示されるダイアログ、認証ダイアログなど、ダイアログが表示される場面は多いですが、以前これらのダイアログは GTK 及び Wayland に対応していない一部のシステムコンポーネントで実装されていました。Wayland 対応や UX の一貫性向上のため、これらのダイアログは Clutter を利用したネイティブな実装に置き換えられました。
OSD のデザイン
OSD のデザインもモダンな外観になるように変更されています。Wayland のサポート改善
Wayland のサポート改善されました。ダイアログの改善
今までダイアログの実装に policykit-1-gnome を使用していました。しかし policykit-1-gnome には Wayland 環境で問題があり非推奨になっていました。
そのためネイティブのダイアログに実装が置き換えられました。
この改善によりシステムスナップショットやパッケージのインストールやアップデート、システム設定といった管理者権限を要求するすべてのアプリで、 Cinnamon の Wayland 環境でも完全に動作するようになりました。