Ubuntu 25.04 の新機能と変更点・既知の問題
リリースノートから、Ubuntu 25.04 の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
Ubuntu 25.04 のリリース情報は、以下を参照してください。Ubuntu 25.04 のリリースノートは、以下を参照してください。
- リリースノート:ReleaseNotes
- リリースノート(日本語):リリースノート
ここでは主に Ubuntu Desktop の内容を中心にピックアップします。
Ubuntuやシステム全般
Ubuntu やシステム全般に関する内容です。Ubuntu のサポート期間
Ubuntu 25.04 は通常リリースであり、9ヶ月の標準(無償)サポート期間が提供されます。つまり2026年1月までサポートされます。
Ubuntu 25.04 の公式フレーバーも通常リリースであり、同様にサポートは9ヶ月になります。
つまり公式フレーバーも2026年1月までサポートされます。
サブシステムのアップデート
以下の主要なサブシステムがアップデートされました。- BlueZ 5.79
- Cairo 1.18.4
- NetworkManager 1.52
- Pipewire 1.2.7
- Poppler 25.03
- xdg-desktop-portal 1.20
- Nvidia 570
- OpenSSL 3.4.1
- GnuTLS 3.8.9
- OpenSSH 9.9
libva
libva を main レポジトリーから利用できるようになりました。libva は ハードウェアによるメディアのエンコードとデコードを行う VA-API(Video Acceleration API)を実装したライブラリーです。
libva に対応した環境なら VA-API を利用してディスプレイのリフレッシュレートでスクリーンをキャプチャーできるようになります。
VA-API を利用しない場合 CPU で処理されるため、フレームレートに制限が出ます。
libva のインストール
Ubuntu Desktop Installer でサードパーティー製のソフトウェアをインストールするオプションを有効にして Ubuntu Desktop をインストールした場合、libva がプリインストールされます。後で libva をインストールしたい場合は、以下のコマンドを実行して libva をインストールしてください。
sudo apt install va-driver-all
Ubuntu のアップグレード
現在 Ubuntu 24.10 を利用しているユーザーは、アップグレード準備が整い次第、ソフトウェアの更新から Ubuntu 25.04 へアップグレードできるようになります。Linux kernel 6.14 採用
Linux kernel に Linux kernel 6.14 が採用されました。Ubuntu 24.10 では Linux kernel 6.11 が採用されていたため、3回分のメジャーバージョンアップが行われています。
これにより新しいハードウェアのサポートが改善されています。
新しい採用ポリシー
Canonical の新しい採用ポリシーに基づき、Ubuntu 25.04 では 最新版の Linux kernel を採用しています。新しいスケジューリングシステム
Linux kernel に新しいスケジューリングシステムが搭載されました。この新しいスケジューリングシステムは sched_ext であり、eBPF プログラムとしてスケジューリングポリシーを実装するための仕組みを提供します。
これによりカーネル開発者は、ユーザー空間で動作するプログラムにスケジューリングの決定を任せることができます。
さらに完全にホットスワップ可能な Linux スケジューラーを実装することもできます。
これはユーザー空間で利用可能な任意のプログラミング言語やツール、ライブラリー、リソースを利用して実装できます。
新しい NTSYNC ドライバー
WinNT の同期プリミティブをエミュレートする新しい NTSYNC ドライバーが利用可能になりました。これにより Wine や Proton(Steam Play)上で動作する Windows 向けのゲームのパフォーマンスが向上する可能性があります。
bpftools と linux-perf ツールが別パッケージに
bpftools と linux-perf ツールは Linux kernel バージョンから分離され、それぞれ別パッケージで提供されるようになりました。これによりコンテナーで作業する開発者は、従来よりも柔軟に依存関係を管理できるようになりました。
linux-lowlatency バイナリーパッケージの削除
Generic カーネル(linux-generic)に低遅延カーネル(linux-lowlatency) の機能が統合されたため、今まで低遅延カーネルを提供していた linux-lowlatency バイナリーパッケージは削除されました。また GRUB のコマンドラインに低遅延設定を加える lowlatency-kernel パッケージが使いされました。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="$GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT preempt=full rcu_nocbs=all"
その他主な変更点
それぞれのバージョンの主な変更点は、以下を参考にしてください。systemd v257.4
init である systemd が systemd v257.4 にアップデートされました。utmp のサポートなし(既知の問題)
Ubuntu 25.04 では utmp のサポートなしで systemd がビルドされています。これによりデフォルトの /usr/lib/tmpfiles.d/systemd.conf は /run/utmp を生成しなくなりました。
そのため who コマンドが動作しなくなっています。
これは既知の問題として、以下で報告されています。
cgroup v1 のサポート削除とその予定
cgroup v1(legacy/hybrid)のサポートは、 systemd v258 で完全に削除される予定です。Netplan v1.1.2
Netplan はネットワーク構成を管理・制御するソフトウェアです。wpa-psk-sha256 のサポート
SHA-256 を使用する WPA2-PSK WiFi がサポートされました。NetworkManager 設定の追加
ネットワークの管理に NetworkManager を利用している場合、NetworkManager 向けの routing-policy 設定を指定できるようになりました。ちなみに Ubuntu Desktop ではネットワークの管理に NetworkManager を利用しています。
DNS サーバーの構成完了設定
systemd-networkd-wait-online に DNS サーバーの構成完了を待つ設定が追加されました。DNS サーバーの構成が完了するまで待つ仕組みは、ネットワークインターフェースがオンラインになったかどうかを確認する仕組みで活用され、接続性の確認精度が向上しました。
ツールチェーン
各種ツールチェーンがアップデートされました。- GCC:GCC 15(スナップショット)
- binutils:binutils 2.44
- glibc:glibc 2.41
- Python 3:Python 3.13.3
- LLVM:LLVM 20
- Rust:Rust 1.84
- Golang:Golang 1.24
- OpenJDK:OpenJDK 21 / OpenJDK 24 GA / OpenJDK 25 Early Access Snapshot
OpenJDK
システムのデフォルトの OpenJDK は OpenJDK 21 のまま変更ありませんが、オプションで OpenJDK 24 が利用可能です。Early Access Snapshot の OpenJDK 25 も利用可能です。
また OpenJDK LTS 8 / 11 / 17 に加え、OpenJDK + CRaC 17 / 21 も引き続きサポートされます。
GraalVM Community Edition for JDK 17 / 24 / 25ea が Snap で利用可能になりました。
これにより Java 開発者は自身のソフトウェアのビルドとデプロイを、OpenJDK / OpenJDK + CRaC / GraalVM ネイティブイメージの3択から選択できるようになりました。
.NET
引き続き .NET 8 と .NET 9 がサポートされます。また Snap 版 .NET では、.NET 9 に対応しました。
ちなみに Snap 版 PowerShell Preview は、ソースコードからビルドするようにアップデートされました。
AppArmor プロファイルの変更と影響
システム全体のセキュリティー向上のため、AppArmor プロファイルが変更されました。多数のアプリケーション向けプロファイルの同梱
AppArmor パッケージには多数のアプリケーションを対象とした AppArmor プロファイルが含まれるようになりました。これによって多数のアプリケーションが AppArmor によって保護され、様々な脆弱性による影響を軽減できるようになります。
アプリケーションの動作に支障をきたすケースもある
この保護は権限の制限による保護であり、アプリケーションによっては一部の機能が動作しなくなるなど、本対応によってアプリケーションの利用に支障をきたす可能性があります。普遍的なアプリケーションの利用において AppArmor が原因による問題が発生した場合は、以下でその不具合を報告してください。
ログエントリーのチェックとアクションの許可
さて AppArmor がアプリケーションの動作を拒否した場合、その拒否したアクションと拒否の理由がログエントリーに出力されます。auditd がインストールされているシステムでは、AppArmor のログエントリーが auditd のログに出力されます。
auditd がインストールされていないシステムでは、AppArmor のログエントリーは syslog に出力されます。
ちなみに AppArmor によって拒否されたアプリケーションのアクションを許可する方法は、以下を参照してください。
bwrap と AppArmor プロファイル
次に bwrap に対応した AppArmor プロファイル(bwrap-userns-restrict)も含まれています。このプロファイルには、非特権ユーザー名前空間の作成許可とサンドボックスのセットアップ許可が含まれています。
ただしこの許可は bwrap サンドボックス内で動作するプロセスの機能を制限する、より厳格なプロファイルに移行する前に適用されるプロファイルです。
このプロファイルの追加により bwrap の使い勝手が向上するだけでなく、非特権ユーザー名前空間由来の脆弱性による影響を緩和することができます。
ただしこのプロファイルによる権限の制限は、特権ユーザーで実行されても同様に非特権ユーザー名前空間の作成と機能の利用を制限するため、このユースケースに関しては完全にサポートされていません。
busybox と Nautilus
busybox と Nautilus 向けの AppArmor プロファイルでは、ユーザー名前空間に直接的なアクセスを許可する設定がプロファイルから削除されました。この結果 busybox の unshare 機能で非特権ユーザー名前空間を作成できなくなりました。
Nautilus の場合、先に紹介した bwrap-userns-restrict により、ユーザー名前空間の利用は可能です。
ただし bwrap-userns-restrict 二不具合があった場合、何かしら問題が発生する可能性があります。
tzdata
以前のバージョンの Ubuntu で提供されていた tzdata パッケージは、システムのタイムゾーンの設定に /etc/timezone ファイルを使用していました。この方法は systemd 及び一部のデスクトップ環境でサポートされなくなったため、/usr/share/zoneinfo ファイルを指すシンボリックリンクファイルを /etc/localtime に作成することで本件に対応しています。
/etc/timezone ファイルは今後削除される
このため tzdata 2024b-5 から tzdata パッケージは自動的に /etc/timezone ファイルを生成しなくなりました。ただし Ubuntu 25.04 では、すでに /etc/timezone ファイルが存在している場合のみ、/etc/timezone ファイルをアップデートするようになっています。
Ubuntu 25.10 以降では、/etc/timezone ファイルは自動的に削除され、完全になくなります。
Ubuntu Desktop ARM64
仮想マシンや ACPI + EFI プラットフォーム、そして WoA デバイスベースの Snapdragon プラットフォームを対象とした汎用 Ubuntu Desktop ARM64 イメージが登場しました。このイメージには Snapdragon X Elite 向けのサポートも含まれています。
Ubuntu Desktop Installer
Ubuntu Desktop Installer は Ubuntu Desktop をインストールするためのインストイーラーです。リプレースインストール機能
すでにインストール済みの Ubuntu を削除してクリーンインストールする機能が搭載されました。リプレースインストール機能は、すでにインストール済みの Ubuntu のパーティションを再利用してクリーンインストールする機能です。
ディスク全体を削除してクリーンインストールする機能ではありません。
Windows と Ubuntu のデュアルブートのサポート改善
Windows と Ubuntu のデュアルブートのサポートが改善されました。これは主に BitLocker で暗号化され保護されている Windows と共存して Ubuntu をインストールする機能の改善です。
大抵 Windows は BitLocker で暗号化されているケースが大半なので、そこに着目した使い勝手の改善にあたります。
まずストレージに十分な空きスペースがある場合や、要件を満たす十分なサイズかつリサイズ可能なパーティションが存在する場合、既存の BitLocker で暗号化されたパーティションと共存して Ubuntu をインストールするインストールオプションが追加されました。
高度なオプションも利用可能に
デュアルブート構成で活用される暗号化インストールやその他高度なオプションも利用可能になりました。GNOME 48
デスクトップ環境に最新の GNOME 48 を採用しています。GNOME 48 の新機能と変更点は、以下を参照してください。
新機能のハイライトに描画パフォーマンスを改善するトリプルバッファリングの機能が含まれています。
アプリケーション
プリインストールアプリなどデフォルトのアプリに関する変更点です。ドキュメントビューアー
PDF ドキュメントビューアーとして今までは Evince が採用されていましたが、Papers に変更されました。Papers は GTK4 に対応したアプリであり、Evince を Rust で書き直したアプリです。
xdg-terminal-exec のプリインストール
xdg-terminal-exec がプリインストールされるようになりました。これによりユーザーは、Ctrl+Alt+Tキーで端末を開くショートカットキーを押した時に起動するデフォルトの端末を、好みの端末に簡単に切り替えられるようになりました。
ジオロケーションサービス
ジオロケーションサービスのバックエンドに beaconDB を使用するようになりました。今までは Mozilla Location Service を利用していましたが、このサービスは昨年終了したため、代わりに beaconDB を使用するように変更されました。
JPEG XL のサポート
デフォルトで JPEG XL 画像フォーマットがサポートされました。アプリケーションのアップデート
以下の主要なアプリケーションがアップデートされました。NVIDIA Dynamic Boost
NVIDIA Dynamic Boost がサポートされました。NVIDIA Dynamic Boost に対応しているノートPCなら、デフォルトで NVIDIA Dynamic Boost が有効になります。
電力制御を行うシステム
NVIDIA Dynamic Boost はシステムの負荷(ワークロード)に応じて、CPU と GPU の電力制御を行うシステムです。例えばゲームプレイ中は GPU に多くの電力を回すことで、ゲーミングパフォーマンスを向上させることができます。
このシステムは NVIDIA GPU ドライバーが提供する機能です。
AC 電源接続時のみ機能する
NVIDIA Dynamic Boost による電力制御は、ノート PC が AC 電源に接続されている時にのみ、電力制御を行います。またこれに加えGPU に大きな負荷がかかっている時のみ、GPU により多くの電力が割り当てられます。
ノート PC が バッテリーで動作している場合、NVIDIA Dynamic Boost は電力制御を行いません。
NVIDIA Dynamic Boost の詳細は
NVIDIA Dynamic Boost の詳細は、以下を参照してください。Intel GPU のサポート改善
Intel GPU のサポートが改善されました。新しくサポートされた Intel Battlemage GPU
Intel CPU に内蔵されている Intel Core Ultra Xe2 iGPU(Intel Arc GPU)がサポートされました。また Intel Arc B580 / B570 dGPU もサポートされました。
レイトレーシングレンダリングのパフォーマンス向上
Intel Embree のサポート共に、CPU 及び GPU の レイトレーシングレンダリングのパフォーマンスが向上しました。例えば Blender 4.2 以降ではこの恩恵にあずかれるでしょう。
また GPU によるレイトレーシングのハードウェアアクセラレーションを活用した場合、レイトレーシングコンポーネントのパフォーマンスが 2倍から4倍に向上するため、フレームレンダリングのパフォーマンスが 20% から 30% 向上します。
Battlemage によるエンコード
Battlemage によるエンコードでは、ハードウェアアクセラレーションによる AVC / JPEG / HEVC / AV1 エンコードがフルサポートされました。CCS Optimization
Intel Compute Runtime に新しく導入された CCS Optimization も利用可能です。デバッグのサポート
Intel Xe GPU のデバッグがサポートされました。oneAPI Level Zero Ray Tracing
oneAPI Level Zero Ray Tracing により SYCL の Embree を介し AI / ML のワークロードのパフォーマンスが向上しました。APT 3.0
APT はパッケージ管理ツールです。APT 3.0 が採用されました。
新しい依存関係ソルバー
従来のソルバーがパッケージの依存関係の問題を解決できなかった場合や、問題を十分に把握できなかった場合、自動的に新しい依存関係ソルバーが活用されるようになりました。またこれ以外のケースでは、自身のパフォーマンス測定に使用されるケースもあります。
OpenSSL への移行
今まで APT は TLS 接続やファイルのハッシュ処理に GnuTLS と gcrypt を利用していました。GnuTLS と gcrypt の代わりに OpenSSL ライブラリーを利用するようになりました。
これにより互換性の向上や最小インストール時のフットプリントの削減に繋がります。
ページャーの導入
apt コマンドに自動ページャーが導入され、apt list 実行時など出力結果をページ単位で閲覧できるようになり、使い勝手が向上しました。apt-key コマンドの削除
apt-key コマンドは削除されました。署名の検証は gpgv を直接利用して行われるようになりました。
直接鍵を管理するパッケージやシステム管理スクリプトによっては、これに対応した修正が必要になるかもしれません。
Raspberry Pi
Raspberry Pi に関する変更点です。カメラサポートの改善
libcamera 0.4 及び libpisp の導入と共に、カメラサポートが改善されました。GNOME 初期セットアップの導入
初回のユーザーセットアップで、GNOME 初期セットアップ(gnome-initial-setup)が使用されるようになりました。GNOME 初期セットアップは Wayland 環境に対応しており、従来の Ubiquity Installer よりも高速に動作します。
またこの変更により、Raspberry Pi デスクトップイメージで cloud-init を使用できるようになりました。
これにより初期ユーザーの作成やパッケージのインストール、カスタマイズなどを自動化できます。
raspi-utils パッケージへ移行
従来の libraspberry-bin ユーティリティーは raspi-utils に置き換えられました。nbd-client の導入
Raspberry Pi イメージに nbd-client が含まれるようになりました。これによりネットワークブートが簡単になりました。
Ubuntu 全体の既知の問題
Ubuntu 全体の既知の問題です。ライブセッションがローカライズされない
新インストーラーの Ubuntu Desktop Installer を搭載した Ubuntu Desktop でライブセッションを起動する際、最初に言語選択画面が表示されます。しかし各言語でローカライズされたライブセッションで起動せず、英語環境でデスクトップが起動します。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
ローカライズされていなくても日本語など英語以外の言語でインストールすることも可能ですが、その場合は言語パックのダウンロードにインターネット接続が必要になります。
暗号化された ZFS で cryptoswap に失敗する
暗号化された ZFS で cryptoswap パーティションの有効化に失敗します。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
この不具合はクリーンインストール及びアップグレードで発生する問題であり、今後のアップデートで修正される予定です。
一部の PC でフリーズする
Thinkpad X201 など一部のハードウェアで、Ubuntu 起動時に nomodeset を指定せず起動すると、フリーズなど以下の問題が発生する可能性があります。- [i915] ThinkPad X201 (Arrandale) screen freezes in kernels >= 6.9.0
- Unable to launch on a Thinkpad x201 without booting with nomodeset
この問題が発生した場合は、Safe Graphics モードで起動します。
- PC 起動直後に Shift キーを押したままにする
- GRUB のブートメニューが表示されるので、e キーを押す
- linux の行に nomodeset を追加する
例1)linux /casper/vmlinuz nomodeset ---
例2)linux /boot/vmlinuz-6.11.0-8-generic nomodeset root=UUID=c5605a23-05ae-4d9d-b65f-e47ba48b7560 ro - Ctrl + X キーを押して Ubuntu を起動する
- /etc/default/grub ファイルを開き、
GRUB_CMDLINE_LINUX 設定に nomodeset を設定します。
例)GRUB_CMDLINE_LINUX="nomodeset" - 設定を反映するため、sudo update-grub コマンドを実行します。
ライブセッションでは、4. の手順まで実行して Ubuntu を起動してください。
インストール済みの環境では、1. からすべての手順を実行してください。
IO スケジューラーの設定を none にできない
Linux kernel の IO スケジューラー設定を none にできません。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
この不具合は Linux kernel 6.11.2 で修正されており、今後の Ubuntu のアップデートで修正される予定です。
FAN ネットワーク非対応
Linux kernel 6.11 で FAN ネットワークのサポートが削除されました。今後の Ubuntu のアップデートで FAN ネットワークがサポートされる予定です。
ZFS 環境でアップグレード時にフリーズする
ZFS 環境でUbuntu 25.04 へアップグレード中に、Linux kernel がフリーズする可能性があります。これはユーザースペースで動作する新しい ZFS のユーティリティーと、古いカーネルモジュールのやり取りに不具合があるためです。
不具合の詳細は、以下を参照してください。
Ubuntu Desktop の既知の問題
Ubuntu Desktop の既知の問題です。スクリーンリーダーのサポートが不完全
インストーラーでスクリーンリーダーがサポートされていますが、まだスクリーンリーダーのサポートは不完全です。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
- Screen reader too incomplete in installer
- Impractical to turn on Screen Reader without knowing secret keyboard shortcut
- Screen reader enabled during install but not enabled after install
- Not possible to advance installer pages with Enter
OEM インストールの非サポート
現時点でまだ OEM インストールはサポートされていません。GTK 4 アプリが正常に表示されない
3Dアクセラレーションを有効にした VirtualBox や VMWare環境で、デスクトップの壁紙含め GTK 4 アプリが正常に表示されません。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
TPM による FDE と Absolute Software の非互換
TPM による FDE と Absolute Software(Computrace)には互換性がありません。Absolute Software(Computrace)を有効にしたまま TPM による FDE を有効にして Ubuntu Desktop をインストールすると、インストール後の Ubuntu Desktop が起動しなくなります。
そのため TPM による FDE で Ubuntu Desktop をインストールする場合は、事前に BIOS/UEFI で Absolute Software(Computrace)を無効にしておいてください。
TPM による FDE とカーネルモジュールの不足
TPM による FDE では Snap で Linux kernel がインストールされます。この Linux kernel に、ある特定のハードウェア機能をサポートするためのカーネルモジュール(ドライバー)が含まれていない可能性があります。
例えば NVMe RAID を利用するために必要な vmd カーネルモジュールが含まれていません。
もしカーネルモジュールの不足により特定のハードウェア機能が動作しない場合は、その機能を予め BIOS/UEFI で無効にしておいてください。
ハードウェア機能を無効化できない場合、そのハードウェア機能はインストール後の Ubuntu Desktop で利用できません。
その他FDEの不具合
その他 FDE(Full Disk Encryption)に関する不具合の一覧は、以下を参照してください。NVIDIA GPU 搭載デスクトップ PC でサスペンドから正常に復帰できない
NVIDIA GPU 搭載デスクトップ PC でデフォルトの Wayland セッションを利用している場合、サスペンドから復帰した時に画面が崩れたりフリーズすることがあります。この現象を回避するには、ログイン画面で Ubuntu on Xorg を選択してからログインし、Xorg セッションでデスクトップを利用してください。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
以前のデザインの Ubuntu フォントをインストールしても反映されない
以前のグリフデザインの Ubuntu フォント(ubuntu-fonts-classic)をインストールしても、UI に Ubuntu フォントが反映されません。この現象を回避するには Tweaks(gnome-tweaks)をインストールしてフォント設定を開き、インターフェースのテキスト設定で Ubuntu を選択してください。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
Raspberry Piの既知の問題
Raspberry Pi 固有の既知の問題です。GNOME 初期セットアップの問題
タイムゾーンの入力ドロップダウンが不安定な動きをすることがあります。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
次にアプリケーションのローカライズに失敗します。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
最後に予め有効なホスト名が設定されていても、ホスト名を変更しないとセットアップを続行できません。
サーバーイメージを利用して起動する時の問題
サーバーイメージを利用して Ubuntu を起動する際、ブートパーティションにある user-data で cloud-init の設定を行い、その設定で SSH キーのインポートやパッケージのインストールなどネットワークに依存する設定を行っている場合、ブートパーティションにある network-config で最低でも1つのネットワークインターフェースを要求する設定(optional: false)が行われていることを確認してください。これは netplan の wait-online サービスの仕様変更に起因する問題です。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
Totem が不足しているコーデックのインストールを案内しない
メディアプレーヤーの Totem がメディア再生時に不足しているコーデックのインストールを案内しません。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
crda パッケージの削除
Ubuntu 22.04 LTS で crda パッケージが削除されました。これにより WiFi の規制ドメインの選択を /etc/default/crda 経由で行えなくなりました。
Raspberry Pi 向け Ubuntu Server では、netplan の regulatory-domain 設定でWiFiの規制ドメインの設定を行ってください。
また Raspberry Pi 向け Ubuntu Server では、Raspberry Pi の起動パーティション内にある cmdline.txt ファイルを開き、カーネルコマンドラインに以下の設定を記述してください。
- cfg80211.ieee80211_regdom=GB
この設定の最後の GB は、カントリーコードになります。
希望するカントリーコードを指定してください。
電源LEDがオフになる
以下の Raspberry Pi でカーネル起動時に電源LEDがオフになります。- Raspberry Pi 2B
- Raspberry Pi 3B
- Raspberry Pi 3A+
- Raspberry Pi 3B+
- Raspberry Pi Zero 2W
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
App Center で配色がおかしい
App Center で配色がおかしくなります。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
dmesg に brcmfmac 関連のログが出力される
Ubuntu Server 利用時、WiFi の規制ドメインが設定されている状態で WiFi のアクセスポイントを再認証した時に、dmesg に brcmfmac 関連のログが出力されます。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
デフォルトのオーディオ出力
Raspberry Pi 4 のデフォルトのオーディオ出力が HDMI/Displayport ではなく Analogue Output - Built-in Audio に設定されます。そのため初回起動時に音量を変更しても HDMI/Displayport に反映されません。
その場合設定からデフォルトのオーディオ出力を HDMI に切り替えてください。
設定を変更すれば次回起動時以降もオーディオ出力先の設定が保持されます。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。











