WSL 2.7.3 の新機能や変更点
2026年4月25日、WSL 2.7.3 がリリースされました。WSL 2.7.3 の新機能と変更点をピックアップします。
ストアアプリケーション版WSL
ストアアプリケーション版 WSL の詳細やインストール方法は、以下を参照してください。リリースノート
リリースノートは以下を参照してください。WSLの変更点
変更点です。1. --uninstall オプション指定時の動作改善
wsl コマンドでは --install オプションとディストリビューションを指定することで、オプションに指定したディストリビューションをインストールすることができます。その一方で wsl --uninstall は一見指定されたディストリビューションをアンインストールするオプションのように見えますが、このオプションは WSL をアンインストールするオプションであり、ディストリビューションをアンインストールするオプションではありません。
今までディストリビューションをアンインストールするオプションだと思い込んだユーザーが wsl --uninstall でディストリビューションを指定して実行してしまい、WSL がアンインストールされてしまう混乱が散見されました。
そこでこの振る舞いを改善し、wsl --uninstall でディストリビューションが指定された時に実行を継続するのではなく、エラーにしてメッセージを表示するように改善されました。
2. VirtioProxy ネットワークモードで DNS トンネリングの無効化
VirtioProxy ネットワークモードの DNS トンネリングで問題が発生したため、この問題の修正が完了するまで DNS トンネリングが無効化され、以前と同じ振る舞いに戻されました。3. console-getty.service サービスの無効化
/dev/tty デバイスは仮想マシンレベルで提供されるデバイスであり、複数のディストリビューションを並行して動作させた時に、そのデバイスをディストリビューション間で共有して使用します。そのためいずれかのディストリビューションで console-getty.service が失敗し、そのエラーがログに出力されます。
これに対応するため console-getty.service が無効化されました。
4. wsl --unmount 実行時のエラー修正
絶対パスを指定して wsl --unmount を実行した時に、ERROR_FILE_NOT_FOUND エラーが発生することがあります。この問題が修正されました。
5. ミラーモードのネットワークの不具合修正
ミラーモードのネットワークで netlink メッセージを使用してルートを追加する際、デフォルトの On-link ルート(宛先はすべてが対象であり、ネクストホップがないルート)が追加されるようになりました。また Windows からルートをミラーリングする際、Linux 側で使われるメトリックは Windows のインターフェースメトリックとルートメトリックを足して決まるようになっています。
これらが両方とも0になるケースがあり、この場合は1を指定するように修正されました。
6. WSL 設定アプリに設定の適用フローの追加
WSL 設定アプリで設定変更時にその変更を即座に適用するのではなく、ユーザーが設定の適用ボタンをクリックした時に設定が反映されるようにフローが変更されました。また設定適用時、ディストリビューションに設定を反映するため、現在動作しているディストリビューションを終了させるなど、オプション画面が追加されました。
