ネットワーク上のボリュームに接続
Nautilusでは以下のプロトコルをサポートしており、ネットワーク上のボリュームに接続し、フォルダーのように操作を行うことができます。- Samba(Windows共有)
- SSH(SFTP)
- FTP
- WebDAV
- Secure WebDAV
最もよく利用するのはSambaでしょうか。
Windowsとファイルを共有でき、Nautilus自身もSambaで共有を行う機能を持っています。
Ubuntu同士もSambaでファイル共有を行うことができます。
Mac OS XもSambaを扱えます。
ボリュームのマウントとアンマウント
ネットワーク上のボリュームをマウントすると、サイドバーにマウントされたボリュームが表示されます。アンマウントするには、イジェクトアイコンをクリックします。
ボリュームのメニュー
マウントされたボリュームを右クリックすると、以下のようにメニューが表示されます。開く
その場所に移動します。新しいタブで開く
その場所を新しいタブで開きます。新しいウィンドウで開く
Nautilusを新たに起動し、その場所を表示します。ブックマークの追加
ボリュームをブックマークに追加します。マウント・アンマウント
ボリュームをマウント・アンマウントします。ファイル操作
ボリュームがマウントされている場合、ファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすることで、コピーや移動・ソフトリンクの作成が可能です。Samba(Windows共有)
Samba(Windows共有)でサーバに接続します。Sambaは「ネットワークを表示」からサーバーの表示が可能です。
1.Sambaサーバーの表示
「ネットワークを表示」をクリックすると、現在認識されているサーバの一覧と「Windows ネットワーク」が表示されます。サーバーを選択する場合
サーバーをダブルクリックすれば、そのサーバが共有しているフォルダーの一覧が表示されます。手順「4.」に飛んでください。
Windows ネットワークを選択する場合
接続したいサーバーが表示されない場合、「Windows ネットワーク」をダブルクリックすれば、ワークグループの一覧が表示されます。このまま次の手順に進みます。
2.ワークグループの選択
ワークグループの一覧が表示されます。サーバーが属するワークグループをダブルクリックします。
Ubuntuでフォルダーを共有すると、既定では「WORKGROUP」に属します。
3.サーバーの一覧
選択されたワークグループに属するサーバーの一覧が表示されます。接続したいサーバーをダブルクリックします。
4.フォルダーの選択
マウントしたい共有フォルダーをダブルクリックします。5.パスワードの入力
ゲストアクセスが許可されていない共有フォルダーをマウントする場合、以下のようにユーザー名やパスワードの入力画面が表示されます。入力する内容は、サーバーの設定を確認してください。
接続するサーバーがUbuntuの場合は、そのUbuntuに登録されているユーザー名とパスワードを入力してください。
パスワード記憶の選択肢については、「パスワード入力画面とキーリングについて」を参考にしてください。
以上で完了です。
直接URIを指定してサーバーに接続する
Samba以外のプロトコルを指定したい場合や、上記の「ネットワークを表示」で表示されないSambaサーバーと接続したい場合は、直接URIを指定して接続します。ここでは例として、Ubuntuのミラーをなさっている理化学研究所のFTPサーバーに接続してみます。
URIは「ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/ubuntu-iso」です。
1.サーバー接続画面の表示
「ファイル」メニューから「サーバーへ接続」をクリックします。2.サーバー接続画面
以下の画面が表示されます。サーバーアドレス
URIを入力します。ここでは例として「ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/ubuntu-iso」を入力します。
最近使用したサーバー
サーバーの接続履歴です。履歴の中から接続するサーバーを選択することもできます。
「ブラウズ」ボタン
上記の「ネットワークを表示」を表示します。「キャンセル」ボタン
この画面を閉じます。「接続する」ボタン
入力された「サーバーのアドレス」に接続します。3.認証情報の入力
接続するプロトコルやサーバーの状況により、以下のような認証画面が表示されます。今回は匿名で接続します。
必要な情報を入力したら「接続する」ボタンをクリックします。
4.接続完了
接続に成功すれば、以下のようにファイルやフォルダーの一覧が表示されます。後は通常のファイルのように操作を行います。
指定するスキームと例
上記にNautilusがサポートするプロトコルの一覧を記述しましたが、利用するプロトコルにより入力する「サーバーアドレス」が異なります。いずれも接続に必要な情報は、サーバーの設定を確認してください。
プロトコル | スキーム | 例 |
---|---|---|
Samba(Windows共有) | smb | smb://192.168.56.10 smb://192.168.56.11/ShareWithPassword |
SSH(SFTP) | ssh sftp |
ssh://192.168.56.10 sftp://192.168.56.10/home/ubuntu sftp://192.168.56.10:49152 |
FTP | ftp | ftp://ftp.riken.go.jp/Linux ftp://192.168.56.10:49152 |
WebDAV | http | http://192.168.56.10 http://192.168.56.10:8080 |
Secure WebDAV | https | https://192.168.56.10 https://192.168.56.10:443 |