おすすめの修復(ブートメニュー)
「おすすめの修復」でブートメニューの構成が変わっています。ここではブートメニューの内容を見てみます。
UEFIのブートマネージャー
その前にUEFIに登録されたブートマネージャーがどうなっているか見てみます。右側の「Device Path」に「ubuntu」のOSローダーの情報が表示されています。
これはNautilusで見ると、「sdb2」の「shimx64.efi」であることが分かります。
grubx64.efi
セキュアブートが無効になっている環境で「GRUB2」を起動するOSローダーです。shimx64.efi
セキュアブートが有効になっている環境で「GRUB2」を起動するOSローダーです。セキュアブートが無効になっている環境で利用することもできます。
UEFIのブートマネージャーには、こちらが登録されています。
MokManager.efi
MOK(Machine Owner Key)を操作するソフトウェアです。通常利用することはないので、省略します。
1.Ubuntu
「sda2」のUbuntu 13.10を起動する項目です。項目の内容
この項目の中身は以下のようになっています。
recordfail
load_video
gfxmode $linux_gfx_mode
insmod gzio
insmod part_gpt
insmod ext2
set root='hd0,gpt2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd0,gpt2 --hint-efi=hd0,gpt2 --hint-baremetal=ahci0,gpt2 8b339e78-e2c4-4190-a388-cf2cf1658a84
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root 8b339e78-e2c4-4190-a388-cf2cf1658a84
fi
linux /boot/vmlinuz-3.11.0-14-generic.efi.signed root=UUID=8b339e78-e2c4-4190-a388-cf2cf1658a84 ro quiet splash $vt_handoff
initrd /boot/initrd.img-3.11.0-14-generic
load_video
gfxmode $linux_gfx_mode
insmod gzio
insmod part_gpt
insmod ext2
set root='hd0,gpt2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd0,gpt2 --hint-efi=hd0,gpt2 --hint-baremetal=ahci0,gpt2 8b339e78-e2c4-4190-a388-cf2cf1658a84
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root 8b339e78-e2c4-4190-a388-cf2cf1658a84
fi
linux /boot/vmlinuz-3.11.0-14-generic.efi.signed root=UUID=8b339e78-e2c4-4190-a388-cf2cf1658a84 ro quiet splash $vt_handoff
initrd /boot/initrd.img-3.11.0-14-generic
これは修正前と同じです。
2.Advanced options for Ubuntu
「sda2」のUbuntu 13.10のリカバリー用のサブメニューです。修正前と同じです。
中身は省略します。
3.Windows UEFI bkpbootmgfw.efi
「sdb2」にあるWindows 8のブートマネージャーである「bkpbootmgfw.efi」を起動する項目です。項目の内容
この項目の中身は以下のようになっています。
search --fs-uuid --no-floppy --set=root 0830-AB95
chainloader (${root})/EFI/Microsoft/Boot/bkpbootmgfw.efi
chainloader (${root})/EFI/Microsoft/Boot/bkpbootmgfw.efi
本来のWindows 8のブートマネージャーのファイル名は「bootmgfw.efi」なのですが、「bootmgfw.efi」は「GRUB2」のOSローダーに差し替えたため、ファイル名が「bkpbootmgfw.efi」に変更されています。
従ってWindows 8を起動したい場合は、この項目を選択する必要があります。
OSローダーの場所
Nautilusでみると、「bkpbootmgfw.efi」は「/boot/efi/EFI/Microsoft/Boot」フォルダーにあります。Windows 8の起動
この項目を選択すれば、以下のようにWindows 8が起動します。25_custom
この項目は、後述の「25_custom」により追加された項目です。4.Windows Boot UEFI loader
「sdb2」にあるWindows 8のブートマネージャーである「bkpbootx64.efi」を起動する項目です。項目の内容
この項目の中身は以下のようになっています。
search --fs-uuid --no-floppy --set=root 0830-AB95
chainloader (${root})/EFI/Boot/bkpbootx64.efi
chainloader (${root})/EFI/Boot/bkpbootx64.efi
本来のWindows 8のブートマネージャーのファイル名は「bootx64.efi」なのですが、「bootx64.efi」は「GRUB2」のOSローダーに差し替えたため、ファイル名が「bkpbootx64.efi」に変更されています。
従ってWindows 8を起動したい場合は、この項目を選択する必要があります。
OSローダーの場所
Nautilusでみると、「bkpbootx64.efi」は「/boot/efi/EFI/Boot」フォルダーにあります。Windows 8の起動
この項目を選択すれば、以下のようにWindows 8が起動します。25_custom
この項目は、後述の「25_custom」により追加された項目です。5.EFI/ubuntu/MokManager.efi
「sdb2」にあるMOK(Machine Owner Key)を操作する「MokManager.efi」を起動する項目です。この項目の中身は以下のようになっています。
search --fs-uuid --no-floppy --set=root 0830-AB95
chainloader (${root})/EFI/ubuntu/MokManager.efi
chainloader (${root})/EFI/ubuntu/MokManager.efi
通常MOKの操作は必要ないため、省略します。
MokManagerの場所
Nautilusでみると、MokManagerは「/boot/efi/EFI/ubuntu」フォルダーにあります。25_custom
この項目は、後述の「25_custom」により追加された項目です。6.Windows UEFI bkpbootmgfw.efi sda1
「sda1」にあるWindows 8のブートマネージャーである「bkpbootmgfw.efi」を起動する項目です。この項目の中身は以下のようになっています。
search --fs-uuid --no-floppy --set=root 6680-B808
chainloader (${root})/EFI/Microsoft/Boot/bkpbootmgfw.efi
chainloader (${root})/EFI/Microsoft/Boot/bkpbootmgfw.efi
しかし以下のように「sda1」に「bkpbootmgfw.efi」は存在しません。
そもそも「Microsoft」フォルダーすらありません。
従ってこの項目を選択しても以下のようにエラーが表示され、Windows 8は起動できません。
25_custom
この項目は、後述の「25_custom」により追加された項目です。7.Windows Boot UEFI loader sda1
「sda1」にあるWindows 8のブートマネージャーである「bkpbootx64.efi」を起動する項目です。この項目の中身は以下のようになっています。
search --fs-uuid --no-floppy --set=root 6680-B808
chainloader (${root})/EFI/Boot/bkpbootx64.efi
chainloader (${root})/EFI/Boot/bkpbootx64.efi
しかし以下のように「sda1」に「bkpbootx64.efi」は存在しません。
そもそも「Boot」フォルダーすらありません。
従ってこの項目を選択しても以下のようにエラーが表示され、Windows 8は起動できません。
25_custom
この項目は、後述の「25_custom」により追加された項目です。8.EFI/ubuntu/MokManager.efi sda1
「sda1」にあるMOK(Machine Owner Key)を操作する「MokManager.efi」を起動する項目です。この項目の中身は以下のようになっています。
search --fs-uuid --no-floppy --set=root 6680-B808
chainloader (${root})/EFI/ubuntu/MokManager.efi
chainloader (${root})/EFI/ubuntu/MokManager.efi
通常MOKの操作は必要ないため、省略します。
MokManagerの場所
Nautilusでみると、MokManagerはマウントした「sda1」の「/EFI/ubuntu」フォルダーにあります。しかし修復時に「GRUB2」は「sdb2」に対してインストールを行っているため、こちらのMokManagerを直接利用することはないでしょう。
25_custom
この項目は、後述の「25_custom」により追加された項目です。9.Windows Boot Manager (UEFI on /dev/sdb2)
「sdb2」にある「bootmgfw.efi」を起動する項目です。この項目の中身は以下のようになっています。
insmod part_gpt
insmod fat
set root='hd1,gpt2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,gpt2 --hint-efi=hd1,gpt2 --hint-baremetal=ahci1,gpt2 0830-AB95
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root 0830-AB95
fi
chainloader /EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
insmod fat
set root='hd1,gpt2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,gpt2 --hint-efi=hd1,gpt2 --hint-baremetal=ahci1,gpt2 0830-AB95
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root 0830-AB95
fi
chainloader /EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
OSローダーの場所
Nautilusでみると、「bootmgfw.efi」は「/boot/efi/EFI/Microsoft/Boot」フォルダーにあります。GRUB2が起動する
このOSローダーは「GRUB2」のOSローダーに置き換わっているため、この項目を選択すると「GRUB2」が起動します。10.Ubuntu 13.04 (13.04)
「sdb5」のUbuntu 13.04を起動する項目です。項目の内容
この項目の中身は以下のようになっています。
insmod part_gpt
insmod ext2
set root='hd1,gpt5'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,gpt5 --hint-efi=hd1,gpt5 --hint-baremetal=ahci1,gpt5 d7e49572-7b06-40fc-9e54-19b4ba5ffc8f
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root d7e49572-7b06-40fc-9e54-19b4ba5ffc8f
fi
linux /boot/vmlinuz-3.8.0-31-generic root=UUID=d7e49572-7b06-40fc-9e54-19b4ba5ffc8f ro
initrd /boot/initrd.img-3.8.0-31-generic
insmod ext2
set root='hd1,gpt5'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd1,gpt5 --hint-efi=hd1,gpt5 --hint-baremetal=ahci1,gpt5 d7e49572-7b06-40fc-9e54-19b4ba5ffc8f
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root d7e49572-7b06-40fc-9e54-19b4ba5ffc8f
fi
linux /boot/vmlinuz-3.8.0-31-generic root=UUID=d7e49572-7b06-40fc-9e54-19b4ba5ffc8f ro
initrd /boot/initrd.img-3.8.0-31-generic
これは修正前と同じです。
11.Advanced options for Ubuntu 13.04 (13.04)
「sdb5」のUbuntu 13.04のリカバリー用のサブメニューです。修正前と同じです。
中身は省略します。
25_customについて
上記で紹介したブートメニューの「2.」から「8.」の項目は、「/etc/grub.d/25_custom」ファイルに記述されています。テキストエディターで開くと、以下のようにメニューエントリーが記述されています。
上記で紹介したブートメニューの「5.」から「8.」の項目は、あっても利用しない、あるいは利用できない項目なので、不必要なら「/etc/grub.d/25_custom」ファイルの該当する記述を削除すると良いでしょう。
このファイルを変更したら以下のコマンドを実行して、ブートメニューを再構築します。
sudo update-grub
ファイルの編集が難しければ、「Grub Customizer」から該当するエントリーを削除すると良いでしょう。