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Ubuntu Boot Repair その28 - GRUB2を再インストールする(UEFI + GPT)

GRUB2の再インストール

  「高度なオプション」からGRUB2を再インストールします。
  GRUB2を再インストールすることで、PC起動時にGURB2が起動するようにします。

  GRUB2が起動しない時や、後からWindowsをデュアルブート構成でインストールし、Ubuntuが起動しなくなった時に有効な修復方法です。

  以下の内容は、UEFI環境での内容です。
  設定項目は複数のタブに渡るため、順を追って見ていきます。

  注意

    環境によっては、設定項目が一部異なることがあります。
 

1.GRUB2の再インストールの指定

  まず「主なオプション」タブをクリックし、「GRUB再インストール」のチェックをオンにします。
  これで「Boot Repair」は「GRUB再インストール」を行うようになります。


2.Windowsのブートマネージャーの設定

  続いて「主なオプション」タブでWindowsのブートマネージャーの設定を行います。


  注意(2013/12/17)

    オプション間に依存関係や排他となる選択があります。
    UI上にオプションが表示されていても、同時に選択できるとは限りません。

    本来それらの関係はUIに反映されるべきなのですが、表示のタイミングでうまく動作しないことがあります。
    「主なオプション」タブ表示直後は、それらの関係がUIに反映されません。

  Windowsのブートマネージャーについて

    ここで行う設定は、Windowsのブートマネージャーを「GRUB2」のOSローダーに置き換え、「GRUB2」が起動できるようにする設定です。

    Windowsは起動時に、UEFIに自身のOSローダーを登録し、UEFIが起動する既定のブートマネージャーに設定します。
    この結果、次回以降常にWindowsが起動するようになり、「GRUB2」が起動しなくなります。 

    UEFIのブートマネージャー選択画面から、Ubuntuを既定に戻したり、Ubuntuを起動することが可能ですが、Windowsが起動するたびにUEFIが起動する既定のブートマネージャーをWindowsに設定してしまいます。

    またUEFIの実装によっては、常にWindowsを起動するようハードコーディングされているUEFIもあります。
    このようなPCの場合、「GRUB2」を起動することができません。
    特にWindowsがプリインストールされているメーカー製のPCは注意が必要です。

    これらを避けるため「Boot Repair」では、WindowsのOSローダーを「GRUB2」のOSローダーに差し替え、「GRUB2」が起動するように変更する機能を提供しています。

    Windowsは「GRUB2」経由で起動することができます。
    また後でこの置換えを元に戻すことができます。

  OSローダーの置き換えについて

    これらのオプションは上記でも記述したように、常にWindowsが起動してしまう、あるいはUbuntuを起動できない問題を解消するオプションです。

    ただし、根本的な解決方法ではありません。

    Windowsから見れば置き替えられたOSローダーは不正なファイルであり、現状この方法で問題を回避できていたとしても、将来同様の問題が発生するかもしれません。
    また、Windows Updateにより「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の対象になったり、アンチウィルスソフトの検出・隔離対象になる可能性もあります。
    加えて、UEFIの実装によっては、この方法でも問題が解決できない場合もあります。

    これらの方法はUEFIやWindowsを騙し、Windowsの利用を前提としたPCで、Ubuntuを利用する方法です。

  Use the standard EFI file

    チェックをオンにすると、 「/boot/efi/EFI/Boot/bootx64.efi」ファイルを「GRUB2」のOSローダーで置き換えます。

    このファイルはUEFIでデフォルトのOSローダーとして認識されます。
    一部のUEFIの実装は、このデフォルトのOSローダーのみ認識します。

    このようなUEFIに対応するため「Boot Repair」では、このデフォルトのOSローダーを「GRUB2」のOSローダーで置き換えるオプションを提供しています。

  Backup and rename Windows EFI files

    チェックをオンにすると、 「/boot/efi/EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi」ファイルと「/boot/efi/EFI/Microsoft/Boot/bootx64.efi」を「GRUB2」のOSローダーで置き換えます。

    常にWindowsが起動してしまう場合、このオプションを有効にすることでこの現象を回避できます。

    このオプションを有効にする場合、「Use the standard EFI file」オプションのチェックがオンになっている必要があります。

  EFIのバックアップを復元 

    「Use the standard EFI file」や「Backup and rename Windows EFI files」で置き換えた「GRUB2」のOSローダーをWindowsのブートマネージャーに戻します。
    置き換えたOSローダーが存在しない場合、このオプションは無効です。

    このオプションを有効にする場合、「Use the standard EFI file」オプションのチェックがオフになっている必要があります。

3.GRUB2の設定とファイルシステムのチェック

  続いて「主なオプション」タブで「GRUB2」の設定やファイルシステムのチェックの指定を行います。


  ブートメニュー再表示

    チェックをオンにすると、「GRUB2」やWindowsのブートマネージャーのブートメニューを表示する時間を指定することができます。

    GRUB2の例



  ファイルシステムの修復

    チェックをオンにすると、修復を行う前にファイルシステムのチェックと修復を行います。

    チェックを行うファイルシステムの対象は、「ext4」だけでなく「FAT32」や「NTFS」なども対象になります。

    注意 1

    チェックをオンにすると、以下の警告が表示されます。


      「Boot Repair」でのファイルシステムのチェックに限らず、壊れたファイルを検出するとそれらのファイルは破損ファイルとして処理されます。

      特に不安定な環境で利用している人は事前にバックアップを取りましょう。

    注意 2

      ファイルシステムが「NTFS」の場合、Ubuntuから完全なファイルシステムの修復を行うことができません。
      「Boot Repair」では、可能な範囲で修復を行い、次回Windows起動時にWindowsが「chkdsk」を実行するようにします。


  Wubiのファイルシステムを修復

    Wubiのディスクイメージが検出された場合、修復を行う前にWubiのディスクイメージのチェックと修復を行います。

4.ブートローダーのインストール先の指定

  次に「GRUBの位置」タブをクリックし、GRUB2のインストール先を指定します。


  デフォルトで起動するOS

    インストールするブートマネージャーをメニューから選択します。

    選択したOSによっては、以下の画面が表示されます。
    この画面が表示された場合、ライブメディアからUbuntuを起動して作業を行う必要があります。


  別パーティションに/boot/efiを構成

    OSローダーをインストールするEFIシステムパーティションをメニューから選択します。
    このオプションのチェックは必須です。

5.GRUBのオプションを設定する

  「GRUBのオプション」タブをクリックして、GRUBの設定や起動オプションの指定等を行います。
  通常デフォルトの設定のままで良いですが、環境によっては設定の変更が必要になります。


  SecureBoot

    チェックをオンにすると、セキュアブート対応の「GRUB2」をインストールします。   

  GRUBをパージして、再インストール

    チェックをオンにすると、「GRUB2」パッケージを一旦削除し、再インストールを行います。
    「GRUB2」パッケージの再インストールは、表示される案内に従って手動で行う必要があります。

    余程酷い壊れ方をしていない限り、「GRUB2」パッケージの再インストールは必要ありません。

  GRUBを最新バージョンに更新します

    チェックをオンにすると、「GRUB(GRUB Legacy)」を「GRUB2」へバージョンアップします。
    Ubuntuはすでに「GRUB2」なので、このオプションを使用することはないでしょう。

    このオプションの詳細は省略します。

  MBRの後に余分なスペースをリセット


     GPTなのでこのオプションは不要です。


  GRUB_GFXMODEをコメント解除

    「GRUB_GFXMODE」はGRUB2起動時の解像度を指定するオプションです。
    デフォルトでは以下のようにコメント行になっており、このオプションは無効になっています。

#GRUB_GFXMODE=640x480

    このオプションを有効にします。
    もし「GRUB2」のブートメニュー表示時に、ディスプレイに何も表示されなくなる時は、このオプションを有効にすると状況が改善することがあります。

    現象の例としては、

  1. PCが起動する
  2. BIOS画面やメーカーのロゴが表示される
  3. 「GRUB2」が起動するがディスプレイに「シグナルが検出されません」と表示される
  4. ディスプレイがオフになる
  5. Ubuntuが起動するとディスプレイが表示される

    と言ったところでしょうか。

  ATAディスクのサポート

    チェックをオンにすると、「--disk-module=ata」オプションを指定して「GRUB2」をインストールします。

    通常このオプションは必要ありませんが、一部の古いPCで「GRUB2」起動時に以下のようなエラーが出る時に有効なオプションです。

  • Error: unknown file system
  • error: Out of disk

  カーネルオプション追加

    ブートメニューのUbuntuの起動項目に、カーネルオプションを追加します。
    追加するカーネルオプションは、メニューから選択します。


  カーネルをパージして、最後のカーネルを再インストール

    Linux Kernelのパッケージを全て削除し、再インストールします。
    余程酷い壊れ方をしていない限り、Linux Kernelのパッケージの再インストールは必要ありません。

  GRUBの設定ファイル編集

    「GRUB2」の設定ファイルを直接編集します。
    ボタンをクリックするとテキストエディターを起動し、以下のように「/etc/default/grub」ファイルが開きます。

    必要に応じて編集し、保存します。
    基本的にデフォルトのままで問題ありません。


6.その他のオプションを設定する

  最後に「その他のオプション」タブをクリックし、各種設定を行います。




  Windowsのブートファイルを修復

    Windowsのブートファイルの修復を行います。
    「boot.ini」ファイルの修復(Windows XP)やブートマネージャー(Windows XP以降)の修復を行います。

  上記以外の項目について

    「Boot Repairの動作設定を行う」を参考にしてください。

7.修復を行う

  以上で設定は終わりです。
  後は画面右下の「適用」ボタンをクリックします。

  修復が開始されます。
  修復の流れは「おすすめの修復でブートローダーを修復する」を参考にしてください。

  ファイルシステムの修復について

    「3.」で「ファイルシステムの修復」を有効にしている場合、以下の画面が表示されます。


    表示されている通り、全てのアプリを終了し「OK」ボタンをクリックします。

    画面が大きすぎてボタンが押せない時は

      この画面が大きすぎて「OK」ボタンが押せない時は、「エンターキー」を押してください。

8.修復完了

  修復が完了すると、以下のような画面が表示されます。


  修復した内容を調べたい時は、ログを開き「Settings chosen by the user」を検索します。
  「Settings chosen by the user」以降に修復した内容が出力されます。


  以上で完了です。


Boot Repair
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