暗号化ファイルシステムの設定を行う
登録した暗号化ファイルシステムの設定を行います。設定は登録した暗号化ファイルシステムごとに行うことができます。
暗号化ファイルシステムの使い方により、都合の良い設定を行うと使い勝手が増すでしょう。
暗号化ファイルシステムの設定を行うには、まず設定画面を開く必要があります。
1.暗号化ファイルシステムの選択
設定を行いたい暗号化ファイルシステムを選択します。2.設定画面の表示
「Stash」メニューから「コンフィグ」をクリックします。もしくは、ツールバーの設定ボタンをクリックします。
暗号化ファイルシステムの設定画面
暗号化ファイルシステムの設定画面です。注意
ここで行う設定は、選択された暗号化ファイルシステムに対して行う設定です。すべての暗号化ファイルシステムに設定が反映されるわけではありません。
Mount directory
暗号化ファイルシステムのマウント先のフォルダーです。マウント先のフォルダーを変更するには
マウント先のフォルダーを変更するには、右側のフォルダーアイコンをクリックします。以下のようにフォルダー選択画面が表示されるので、マウント先のフォルダーを選択し「開く」ボタンをクリックします。
Mount on startup
「Gnome Encfs Manager」起動時に、この暗号化ファイルシステムを自動的にマウントします。パスワードの入力
暗号化ファイルシステムをマウントする際、以下のように暗号化ファイルシステムのパスワードの入力が求められます。Mount when getting available
ソースディレクトリーが存在するボリューム(パーティション)がマウントされた際、この暗号化ファイルシステムを自動的にマウントします。使用例
例えばUSBメモリーに暗号化ファイルシステムを作成し、その暗号化ファイルシステムを「Gnome Encfs Manager」に登録しているとします。USBメモリーを挿入すると、OS側でUSBメモリー上のボリューム(パーティション)がマウントされます。
この時この設定を有効にしていると、「Gnome Encfs Manager」がボリュームのマウントを検知し、暗号化ファイルシステムを自動的にマウントします。
パスワードの入力
暗号化ファイルシステムをマウントする際、以下のように暗号化ファイルシステムのパスワードの入力が求められます。Allow other users to access this stash
マウントした暗号化ファイルシステムにアクセスできるのは、マウントしたユーザーです。この設定を有効にすると、それ以外のユーザーもマウントした暗号化ファイルシステムにアクセスできるようになります。
ただしセキュリティー上好ましくありません。
またこの設定を有効にするには、Ubuntuのシステムの設定を変更する必要があります。
この設定を有効にしようとすると、以下の画面が表示されます。
「/etc/fuse.conf」ファイルに「user_allow_other」の設定を記述するように求められます。
「/etc/fuse.conf」の設定は、マウントした暗号化ファイルシステム以外の設定にも影響します。
積極的におすすめできる設定ではないため、ここではその方法を紹介しません。
Unmount when idle after
ここで指定した時間、マウントした暗号化ファイルシステムにアクセスがない場合は、自動的に暗号化ファイルシステムをアンマウントします。マウントしっぱなしの状況を回避できます。
この設定を有効にするには、まずチェックをオンにし、アクセスが終了してからアンマウントするまでの時間を指定してください。
チェックがオフの場合は、自動的にアンマウントが行われることはありません。
キーリングにパスワードを保存する
既定では、暗号化ファイルシステムをマウントする際、以下のように暗号化ファイルシステムのパスワードの入力が求められます。暗号化ファイルシステムのパスワードは、「Gnome Encfs Manager」側で保持していないため、毎回マウントする時にパスワードの入力が必要になります。
「Gnome Encfs Manager」では、「パスワードと鍵」と連携して動作する機能があり、暗号化ファイルシステムのパスワードを「パスワードと鍵」に保存することができます。
結果、暗号化ファイルシステムのマウント時にパスワードの入力を省略することができます。
パスワードと鍵にパスワードを保存するには
「パスワードと鍵」にパスワードを保存するには、この設定のチェックをオンにして、暗号化ファイルシステムのマウントを行ってください。初回マウント時は、通常通り以下のように暗号化ファイルシステムのパスワードの入力が求められます。
パスワード入力後マウントが成功すると、暗号化ファイルシステムのパスワードが「パスワードと鍵」に保存されます。
パスワードと鍵
パスワードがパスワードと鍵」に保存されると、以下のようになります。パスワードのプロパティー画面を開くと、「サーバー名」にソースディレクトリーのパスが表示されます。
次回以降の暗号化ファイルシステムのマウントは、パスワードの入力を省略してマウントすることができます。
パスワードを保存するキーリング
パスワードを保存するキーリングは、デフォルトのキーリングです。拡張設定からパスワードを保存するキーリングを指定することもできます。
Open in file manager
暗号化ファイルシステムマウント時に、「Nautilus」を起動し、マウントした暗号化ファイルシステムを開きます。Show in tray manu
この暗号化ファイルシステムをインジケーターのメニューに表示するかどうかの設定です。稀にしか利用しない暗号化ファイルシステムはインジケーターのメニューに表示しないなど、使い分けが可能です。
チェック オン
チェックをオンにすれば、以下のように暗号化ファイルシステムがインジケーターのメニューに表示されます。チェック オフ
チェックをオフにすれば、以下のように暗号化ファイルシステムがインジケーターのメニューに表示されなくなります。インジケーターのメニューに表示しない暗号化ファイルシステムは、「Gnome Encfs Manager」からマウント・アンマウントすることができます。