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Ubuntu mdadm その99 - アレイに物理ボリュームを追加する・アレイに物理ボリュームを追加するコマンドの説明

アレイに物理ボリュームを追加する

  アレイに物理ボリュームを追加します。
  現在のアレイの状態により、「スペアディスク」として追加されるか、アレイに使用される物理ボリュームとして追加されるかが変わります。


  注意

    この方法による物理ボリュームの追加は、冗長性のあるアレイの種類でのみ行えます。

  物理ボリュームの追加と再追加

    物理ボリュームの追加方法には、通常の追加と再追加があります。
    違いは、「ライトインテントビットマップ」により差分同期を行うかどうかという点です。
    
    再追加を行えば同期にかかる時間を短縮できますが、再追加できる物理ボリュームには条件があります。

    物理ボリュームの追加では、「mdadm」が状況に応じて通常の追加もしくは再追加を自動的に判断し、適切な方法で物理ボリュームの追加を行います。

    ユーザーが物理ボリュームの再追加を明示することも可能です。

コマンドのフォーマット

  「mdadm」コマンドのフォーマットは以下になります。

  mdadm <モード> <論理ボリューム> <オプション> <物理ボリューム> 
 

  ショートオプションとロングオプションについて

    モードやオプションの記述方法には、「ショートオプション」と「ロングオプション」の2種類があります。
    どちらを利用しても良いでのですが、ここでは意味が分かりやすい「ロングオプション」を使用します。

モード

  モードは、「mdadm」の動作モードを指定します。
  アレイに物理ボリュームを追加する(Manage Mode)ので、以下のオプションを指定します。

ショートオプション ロングオプション 記述例
-a --add --add

論理ボリューム

  操作対象の論理ボリュームのデバイスファイルを指定します。
  複数の論理ボリュームのデバイスファイルは指定できません。

  記述例

   /dev/md/RAID1Array

オプション

  以下のオプションを指定できます。
  オプションは省略することができます。

  1.ライトモーストリー

    このオプション以降に指定された物理ボリュームは、「ライトモーストリー」が設定されます。

ショートオプション ロングオプション 記述例
-W --write-mostly --write-mostly

    例えば、以下のようにコマンドを実行したとします。

sudo mdadm --add /dev/md/RAID1Array --write-mostly /dev/sde2 /dev/sdf2

    この場合、「/dev/sde2」と「/dev/sdf2」に「ライトモーストリー」が設定されます。

  2.ライトモーストリーのクリア

    このオプション以降に指定された物理ボリュームは、「ライトモーストリー」の設定をクリアします。

ショートオプション ロングオプション 記述例
-w --readwrite --readwrite

    例えば、以下のようにコマンドを実行したとします。

sudo mdadm --add /dev/md/RAID1Array --write-mostly /dev/sde2 --readwrite /dev/sdf2

    この場合、「/dev/sde2」に「ライトモーストリー」が設定されますが、「/dev/sdf2」に「ライトモーストリー」は設定されません。

    物理ボリュームを再追加する際、以前「ライトモーストリー」が設定されていた物理ボリュームだった場合は、「ライトモーストリー」の設定がそのまま引き継がれます。
    このオプションを指定することで、「ライトモーストリー」の設定をクリアすることができます。

物理ボリューム

  追加する物理ボリュームのデバイスファイルを指定します。

  複数の物理ボリュームのデバイスファイルを指定することができます。
  複数の物理ボリュームのデバイスファイルを指定する場合は、各物理ボリュームのデバイスファイルを、スペースで区切ってください。

    /dev/sdd2 /dev/sde2 /dev/sdf2

  glob

    物理ボリュームの指定は、globに対応しています。
    例えば上記の記述例は、以下のように記述することもできます。

    /dev/sd[d-f]2
    /dev/sd[def]2


mdadm
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