Ubuntuをインストールする
Ubuntuをインストールします。「高速スタートアップを無効にする」の続きです。
必要なパーティションについて
UEFI環境において最低限必要となるパーティションは以下のとおりです。- UbuntuのOSローダーをインストールするEFIシステムパーティション
- Ubuntuをインストールするルートパーティション
- Ubuntuのスワップパーティション
「UEFIのPCにUbuntu 14.04 インストールする(パーティションの作成 〜 ブートローダーの設定)」も参考にしてください。
1.UEFIブートマネージャーの確認
現状のUEFIのブートマネージャーを確認しておきます。WindowsのOSローダーが登録されています。
2~5.Ubuntu及びインストーラーの起動
「UEFIのPCにUbuntu 14.04 インストールする(ライブメディアから起動 〜 インストールの種類の選択)」の「2.」~「5.」まで同じです。6.インストールの種類の選択
以下の画面が表示されます。ここではどのようにインストールを行うのか、選択します。
以下の画面が表示されます。
6-1.インストール方法の選択
ここではどのようにインストールを行うのか、インストール方法を選択します。見ての通りインストール済みのWindowsがインストーラーに認識されていません。
このまま「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択してしまうと、すべてのデータが削除されてしまいます。
6-2.自分でパーティションの作成や設定を行う
ここでは自分でパーティションの作成や設定を行い、インストール先を指定します。「それ以外」を選択して「続ける」ボタンをクリックします。
7.パーティションテーブルの作成について
パーティションテーブルは作成しないでください。パーティションテーブルを作成してしまうと、すべてのパーティションが削除されてしまいます。
8.EFIシステムパーティションの作成
「UbuntuのOSローダーをインストールするEFIシステムパーティション」はすでにWindowsインストール時にWindowsが作成しています。従ってUbuntuインストール時にEFIシステムパーティションを作成する必要がありません。
EFIシステムパーティションは「/dev/sda2」です。
9.ルートパーティションの作成
Ubuntuのインストール先となるルートパーティションを作成します。9-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。9-2.ルートパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するルートパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当て、残りの全てをルートパーティションに割り当てます。
サイズ
作成するパーティションのサイズをMBで指定します。新しいパーティションのタイプ
GPT形式なので、「基本パーティション」を選択します。新しいパーティションの場所
パーティションの確保位置を選択します。通常は「この領域の始点」を選択します。
利用方法
パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択します。
マウントポイント
パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。ルートパーティションなので「/」を選択します。
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
9-3.ルートパーティション作成完了
以下のようにルートパーティション(/dev/sda5)が作成されます。10.スワップパーティションの作成
最後にスワップパーティションを作成します。10-1.ルートパーティションの作成
以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。10-2.スワップパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するスワップパーティションの設定を行います。ここでは2GBをスワップパーティションに割り当て、残りの全てをルートパーティションに割り当てます。
利用方法
「スワップ領域」を選択してください。上記以外の項目
「9-2.ルートパーティションの設定」を参考にしてください。設定したら「OK」ボタンをクリックします。
10-3.スワップパーティション作成完了
以下のようにスワップパーティション(/dev/sda6)が作成されます。11.ブートローダーの設定
最後にOSローダー(ブートローダー)をインストールするHDDを選択します。ここで選択したHDDのEFIシステムパーティションにOSローダー(ブートローダー)がインストールされます。
以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。
12~16.Ubuntuのインストール完了まで
「UEFIのPCにUbuntu 14.04 インストールする(タイムゾーンの設定 〜 Ubuntuの起動)」と同じです。17.UEFIブートマネージャーの確認
Ubuntuインストール後のUEFIのブートマネージャーを確認しておきます。UEFIのブートマネージャーに「ubuntu」が追加されています。
このまま「ubuntu」を選べばUbuntuが起動します。
一方「Windows Boot Manager」を選べばWindowsが起動します。
18.Ubuntuを起動した場合
Ubuntuを起動した場合、以下のように「GRUB2」のブートマネージャーが表示されます。以下のように「Ubuntu」を選択して「エンター」キーを押せばUbuntuが起動します。
以下のように「WIndows Boot Manager」を選択して「エンター」キーを押せばWindowsが起動します。
無事起動できるか確認しておきましょう。
19.Windowsを起動した場合
再起動のオプションからUbuntuを起動することができます。「デバイスの使用」を選択します。
以下のように「ubuntu」が表示されるのでこの項目をクリックします。
無事起動できるか確認しておきましょう。
「Windows 8.1とUbuntu 14.04のパーティション構成を確認する」に続きます。