ファイルを暗号化する
自分のPGP鍵(秘密鍵)を使用して、ファイルを暗号化します。例で使用するPGP鍵について
ここでは例として、以下のPGP鍵を用意しました。ubuntuUser1
自分の秘密鍵です。ファイルの暗号化に使用する秘密鍵です。
ubuntuUser2
相手の公開鍵です。暗号化したファイルを送信する相手になります。
1.ファイルの選択と受取人の選択画面の表示
暗号化するファイルの選択と受取人の選択画面の表示を行います。1-1.ファイルの選択
暗号化したいファイルを選択します。ここで例として選択したファイルの中身は、ただのテキストファイルです。
1-2.受取人の選択画面の表示
選択したファイルを右クリックし、表示されるメニューから「暗号化」をクリックします。「パスワードと鍵」に自分の秘密鍵が1つも登録されていない場合は、以下のようにエラーが表示されます。
エラーメッセージの内容は、正しくは以下のようになります。
意訳すると以下のようになります。
ファイルの暗号化に使用するPGP鍵(秘密鍵)が「パスワードと鍵」に登録されていません。
「パスワードと鍵」を起動するので、PGP鍵(秘密鍵)を作成するかインポートしてください。
「パスワードと鍵」を起動するので、PGP鍵(秘密鍵)を作成するかインポートしてください。
この後「パスワードと鍵」が起動するので、自分の秘密鍵を登録してください。
自分の秘密鍵を登録後、再度「1-1.」の手順から始めてください。
1-3.受取人の選択画面
以下のように受取人の選択画面が表示されます。
2.受取人の選択や署名の設定
暗号化ファイルを受け取る人や、暗号化ファイルに署名を行うかどうかの設定を行います。1.PGP鍵の検索対象の選択
PGP鍵の検索対象を以下のメニューから表示します。「2.」と連携して使用します。
すべての鍵から検索
「2.」に入力した検索キーワードに該当するPGP鍵を、すべてのPGP鍵から検索します。すべてのPGP鍵とは、「パスワードと鍵」に登録されている他人の公開鍵と自分の秘密鍵のことです。
選択した受取人から検索
「3.」でチェックを入れたPGP鍵のみ表示します。選択した受取人の一覧を表示・確認したい時に利用します。
翻訳では「検索」となっていますが、検索ではありません。
結果から検索
「2.」に入力した検索キーワードに該当するPGP鍵を、「2.」に入力した検索キーワードに該当するPGP鍵からさらに絞り込んで検索します。注意(2012/5/31)
「2.」に検索キーワードを入力すると「結果から検索」に切り替わるのですが、バグのため「結果から検索」に切り替わりません。内部的には「結果から検索」に切り換わっていますが、UI上に反映されていません。
もし「2.」に入力した検索キーワードを削除してもすべてのPGP鍵が表示されない場合は、一旦「結果から検索」に切り換え、再度「すべての鍵から検索」を選択してください。
内部的には「結果から検索」に切り換わっているため、使用には問題ありません。
2.検索
検索するPGP鍵の検索キーワードを入力します。検索キーワードを入力すると、PGP鍵の「名前」(「4.」)もしくは、「鍵のID」(「5.」)に部分一致したPGP鍵のみが、PGP鍵一覧に表示されます。
大文字小文字は区別されません。
3.受取人の選択
暗号化ファイルの受取人にチェック入れます。4.名前
PGP鍵の名前とメールアドレスが表示されます。この列のヘッダー(「名前」と表示されている部分)をクリックすると、以下の順序で表示を並び替えることができます。
- PGP鍵の登録順
- 名前順(昇順)
- 名前順(降順)
5.鍵のID
PGP鍵のIDです。フィンガープリントではありません。
この列のヘッダー(「鍵のID」と表示されている部分)をクリックすると、以下の順序で表示を並び替えることができます。
- PGP鍵の登録順
- 鍵ID順(昇順)
- 鍵ID順(降順)
6.次の鍵を使ってメッセージに署名する
暗号化ファイルに署名する自分の秘密鍵をメニューから選択します。「なし(署名しない)」を選択すると、暗号化ファイルに署名を行いません。
設定例
各設定を行ったら「OK」ボタンをクリックします。ここでは例として、以下のように設定しました。
暗号化ファイルを復元できるのは、ファイルの暗号化を行う「ubuntuUser1」と受取人にチェックを入れた「ubuntuUser2」になります。
3.ファイル名の指定
状況によっては以下のように、ファイルの保存先を指定する画面が表示されます。暗号化ファイルのファイル名は、選択したファイルのファイル名に拡張子「.pgp」をつけたものになります。
もし選択したファイルと同じフォルダー内に、暗号化ファイルのファイル名と同じファイルがすでに存在する場合、上記のように暗号化ファイルの保存先を指定する画面が表示されます。
保存先のフォルダーの選択やファイル名を入力し「保存」ボタンをクリックします。
4.秘密鍵のロック解除
暗号化ファイルに署名を行う場合、秘密鍵のロックを解除する必要があります。表示されている秘密鍵のパスフレーズを入力して「ロック解除」ボタンをクリックします。
5.ファイルの暗号化
以下のようにファイルの暗号化が開始されます。6.ファイルの暗号化完了
ファイルの暗号化が完了すると、以下のように暗号化ファイルが作成されます。この作成された暗号化ファイルを相手に送信します。
暗号化ファイルは暗号化されているので、中身を覗いても以下のように閲覧することができません。