パターンを指定して、表示するブランチをフィルタリングする
パターンを指定して、表示するブランチをフィルタリングします。パターンには、ワイルドカードを指定できます。
ここでは例として、以下のリポジトリーのブランチを表示します。
ローカルブランチ
「ローカルブランチ」は、以下のブランチです。- master
- fix
リモートトラッキングブランチ
「リモートトラッキングブランチ」は、以下のブランチです。- origin/HEAD
- origin/fix
- origin/master
- origin/sub1
表示されるブランチの一覧では、「リモートトラッキングブランチ」に「remotes/」が含まれます。
しかし「remotes/」文字列は、フィルタリングの条件になりません。
ワイルドカードの種類
ワイルドカードには以下の3種類があります。- *
- ?
- []
--listオプション必須
パターンによるブランチのフィルタリングを行うときは、必ず「--list」オプションを指定してください。さもないと、指定されたパターン名でブランチが新規に作成されます。
以下のフォーマットでコマンドを記述します。
git branch --list <他のオプション> パターン
複数のパターンの指定について
スペース区切りで、複数のパターンを指定することができます。複数のパターンを指定した場合、いずれかのパターンに合致するブランチが表示されます。
*ワイルドカード
どの文字列にも対応するワイルドカードです。文字数は何文字でも良いです。
1.コマンドの実行
ここでは例として、ブランチ名に「r」が含まれるブランチを一覧表示します。「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの説明は、「リポジトリーにあるブランチを一覧表示するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは赤字の箇所です。
git branch --list --all *r*
2.コマンドの実行結果
以下のように、パターンに合うブランチの一覧が表示されます。?ワイルドカード
どの文字列にも対応するワイルドカードです。ただし「*」ワイルドカードと異なり、文字数は1文字です。
1.コマンドの実行
ここでは例として、「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの説明は、「リポジトリーにあるブランチを一覧表示するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは赤字の箇所です。
git branch --list --all m??ter
2.コマンドの実行結果
以下のように、パターンに合うブランチの一覧が表示されます。[]ワイルドカード
[]内に記述された文字に対応するワイルドカードです。ただし「*」ワイルドカードと異なり、文字数は1文字です。
「?」ワイルドカードの条件を細かく指定するワイルドカードです。
[]には、文字の範囲を指定するパターンと、文字を個別に指定するパターンがあります。
1.コマンドの実行(文字の範囲を指定するパターン)
ここでは例として、「端末」から以下のコマンドを実行します。コマンドの説明は、「リポジトリーにあるブランチを一覧表示するコマンドの説明」を参考にしてください。
[a-c]は、「a」「b」「c」のいずれかの文字を意味します。
ポイントは赤字の箇所です。
git branch --list --all m[a-c]ster
2.コマンドの実行結果(文字の範囲を指定するパターン)
以下のように、パターンに合うブランチの一覧が表示されます。3.コマンドの実行(文字を個別に指定するパターン)
ここでは例として、「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの説明は、「リポジトリーにあるブランチを一覧表示するコマンドの説明」を参考にしてください。
[a,b,c]は、「a」「b」「c」のいずれかの文字を意味します。
ポイントは赤字の箇所です。
git branch --list --all m[a,b,c]ster