ブランチ名を強制的に変更するコマンドの説明
「git branch」コマンドは、既存のブランチのブランチ名と重複するブランチ名を強制的に変更することができます。コマンドのフォーマット
コマンドのフォーマットは以下のようになります。
git branch -M <ブランチ名を変更するブランチ> <新しいブランチ名>
ブランチ名を変更するブランチ
ブランチ名を変更するブランチを指定します。このオプションを省略した場合、「HEAD」が指すブランチが指定されます。
新しいブランチ名
新しいブランチ名を指定します。すでにリポジトリーにあるブランチ名を指定した場合、そのブランチは削除されます。
リポジトリーにないブランチ名を指定した場合、「ブランチ名を変更する」と同じ動作になります。
ブランチ名を強制的に変更する
ブランチ名を強制的に変更します。1.現在のリポジトリー
現在のリポジトリーは、以下のようになっています。ここでは例として、「fix」ブランチのブランチ名を、「sub」に変更します。
2.ブランチの確認
ブランチの一覧を表示すると、以下のようになっています。3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
git branch -M fix sub
4.コマンドの実行結果
ブランチ名の変更に成功すれば、特にメッセージは表示されません。5.ブランチの確認
ブランチの一覧を見てみます。「fix」ブランチのブランチ名が、「sub」に変更されています。
元々あった「sub」ブランチがなくなっています。
「master」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子と、「sub」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が同じです。