リモートリポジトリーをまとめてフェッチするコマンドの説明
「git remote」コマンドは、「リモートリポジトリー」をまとめてfetchすることができます。コマンドのフォーマット
コマンドのフォーマットは以下のようになります。
git remote <情報出力オプション> update <オプション> <グループ名>
情報出力オプション(-v, --verbose)
詳細情報を出力するオプションです。このオプションは省略可能です。
オプション(-p, --prune)
存在しない「リモートブランチ」の「リモートトラッキングブランチ」を削除します。「削除されたリモートブランチのリモートトラッキングブランチを削除する」の実行と同じです。
このオプションは省略可能です。
このプションの使用例は、「リモートリポジトリーをまとめてフェッチし、削除されたリモートブランチのリモートトラッキングブランチを削除する」を参考にしてください。
グループ名
fetch対象の「リモートリポジトリー」を記述したグループ名を指定します。グループは、設定ファイルの「remotes」セクションに記述します。
また、グループ名の代わりに、リモートリポジトリー名を指定することもできます。
いずれも複数指定することができます。
複数指定する場合は、スペース区切りで記述します。
グループ名は省略可能です。
グループ名を省略した場合
グループ名を省略した場合、「remotes」セクションに記述されている「default」グループが指定されたものとして扱われます。「default」グループが記述されていなかった場合、「リモートリポジトリー」の設定を記述する各「remote」セクションで、「skipDefaultUpdate」が「true」になっていない「リモートリポジトリー」がfetchの対象になります。
リモートリポジトリーをまとめてフェッチする
リモートリポジトリーをまとめてフェッチします。1.グループの設定
設定ファイルに「mygroup」グループを記述しています。
[remotes]
mygroup = origin myAnotherProject
mygroup = origin myAnotherProject
2.リモートリポジトリーの確認
現在「ローカルリポジトリー」登録されている「リモートリポジトリー」を確認すると、以下のようになっています。3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
git remote --verbose update mygroup