エラーが発生したファイルを除いて、ファイルをステージングエリアに追加する
「ステージングエリア」にファイルを追加する際エラーが発生すると、そこでファイルの追加処理が中断されます。エラーが発生したファイルを除いて、ファイルを「ステージングエリア」に追加することもできます。
エラーが発生する例
エラーが発生する例です。1.ワーキングディレクトリーの確認
「ワーキングディレクトリー」内のファイルは、以下のようになっています。「master.txt」ファイルに着目します。
2.アクセス権の確認
「master.txt」ファイルのアクセス権を確認すると、「root」以外のユーザーはこのファイルにアクセスできません。3.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見ると、以下のようになっています。4.ファイルを追加
「master.txt」ファイルを「ステージングエリア」に追加すると、アクセス権がないため、以下のようにエラーが発生します。5.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を見ると、どのファイルも「ステージングエリア」に追加されていません。「newFile.txt」ファイルは、先に発生した「master.txt」ファイルの追加エラーにより、追加処理自体が行われていません。
エラーが発生したファイルを除いて、ファイルをステージングエリアに追加する例
そこで、エラーが発生したファイルを除いて、ファイルを「ステージングエリア」に追加します。「1.」から「3.」は上記と同じです。
4.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション |
---|
--ignore-errors |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「ステージングエリアにファイルを追加するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは赤字の箇所です。
git add --verbose --ignore-errors '*'
5.コマンドの実行結果
エラーが発生すればエラーメッセージが表示されますが、追加処理は引き続き行われます。「master.txt」ファイルでエラーが発生し、「newFile.txt」ファイルは正常に追加されたことが分かります。