署名に使用するPGP鍵を指定して、PGP署名付きの注釈付きタグを作成する
「注釈付きタグ」に自分の署名を付けられます。誰がタグを作成したのか、後で検証することができます。
署名は、GPGによって行われます。
また署名に使用するPGP鍵は、ユーザーが指定します。
PGP鍵の確認
まず署名に使用するPGP鍵を確認します。1.PGP鍵
「パスワードと鍵」で自分のPGP鍵を作成しました。2.鍵のプロパティー
鍵の概要は、以下のようになっています。コマンドの実行例
ここでは例として、PGP署名付きの「注釈付きタグ」を作成し、現在のブランチのブランチヘッドが指す「コミットオブジェクト」を指すようにします。1.ブランチの一覧
ブランチの一覧を表示すると、以下のようになっています。現在のブランチは「master」ブランチで、ブランチヘッドが指す「コミットオブジェクト」の識別子は「43c196b07fa9379386a794a0cc1af2f5ac0dafc0」であることが分かります。
2.注釈付きタグの作成
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション | オプションの値 |
---|---|---|
-u | --local-user= | 鍵所有者の名前やメールドレス、鍵IDなど、 鍵を特定する情報 |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「タグを作成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git tag --local-user=kledgeb myTag
3.タグメッセージの入力
以下のように、テキストエディターが起動するので、「タグメッセージ」を入力します。4.タグメッセージの保存
「タグメッセージ」を入力したら、ファイルを上書き保存します。5.パスワードの入力
署名に使用する秘密鍵のロックを解除するため、秘密鍵のパスワードを入力して「ロック解除」ボタンをクリックします。6.注釈付きタグの作成完了
エラーメッセージが表示されなければOKです。7.タグの確認
作成した「myTag」の情報を確認すると、以下のように「myTag」が識別子「43c196b07fa9379386a794a0cc1af2f5ac0dafc0」の「Gitオブジェクト」を指していることが分かります。また「注釈付きタグ」では、 「タグメッセージ」が表示されます。
加えて署名が付いているので、署名も表示されます。
この「Gitオブジェクト」は「1.」の情報から、「master」ブランチのブランチヘッドが指す「コミットオブジェクト」であることが分かります。