空白文字やコメント行の処理方法を指定して、注釈付きタグを作成する
「タグメッセージ」の空白文字やコメント行の処理方法を指定して、「注釈付きタグ」を作成します。これらの処理方法には、3種類の処理方法があります。
1.verbatim
入力された「タグメッセージ」をそのまま採用します。空白文字やコメント行の処理は行いません。
コメント行は削除されず、そのまま「タグメッセージ」に含まれるようになります。
2.whitespace
「タグメッセージ」の各行末の空白文字を削除します。ただしコメント行は削除されず、そのまま「タグメッセージ」に含まれるようになります。
3.strip
「タグメッセージ」の各行末の空白文字を削除します。加えて、コメント行も削除します。
「空白文字やコメント行の処理方法の指定」を省略した場合、この「strip」がデフォルトになります。
コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.タグメッセージ
タグ作成時に、以下のタグメッセージを指定します。2.オプションについて
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション | オプションの値 |
---|---|
--cleanup= |
|
1.verbatim
オプションに「verbatim」を指定した時の例です。1-1.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「タグを作成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git tag --file='/home/ubuntu/git/tagMsg.txt' --cleanup=verbatim myTag
1-2.タグメッセージの確認
作成したタグの「タグメッセージ」を確認すると、以下のようになります。コメント行は、削除されていません。
1-3.タグメッセージの確認(テキストエディター)
「端末」から「タグメッセージ」をコピーして「テキストエディター」に貼り付けると、行末の空白文字が削除されていないことが分かります。2.whitespace
オプションに「whitespace」を指定した時の例です。2-1.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「タグを作成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git tag --file='/home/ubuntu/git/tagMsg.txt' --cleanup=whitespace myTag
2-2.タグメッセージの確認
作成したタグの「タグメッセージ」を確認すると、以下のようになります。コメント行は、削除されていません。
2-3.タグメッセージの確認(テキストエディター)
「端末」から「タグメッセージ」をコピーして「テキストエディター」に貼り付けると、行末の空白文字が削除されていることが分かります。3.whitespace
オプションに「strip」を指定した時の例です。3-1.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「タグを作成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git tag --file='/home/ubuntu/git/tagMsg.txt' --cleanup=strip myTag
3-2.タグメッセージの確認
作成したタグの「タグメッセージ」を確認すると、以下のようになります。コメント行は、削除されています。