コミットオブジェクトのPGP署名の検証を行わず、マージを行う
「コミットオブジェクト」のPGP署名の検証を行わず、マージを行います。これは、デフォルトの動作です。
PGP署名の検証を行わないため、「コミットオブジェクト」に署名されていなくても、署名が信用できなくても、マージを行います。
1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
ここでは例として、「master」ブランチに「fix」ブランチをマージします。
2.ブランチの状態
ブランチの状態を図にすると、以下のようになります。見ての通り、この状態で「master」ブランチに「fix」ブランチをマージすると、「3ウェイマージ」によるマージになることが分かります。
3.署名の確認
ここでは例として、署名済みの「コミットオブジェクト」をマージします。「マージするコミットオブジェクト」に指定する「コミットオブジェクト」の署名は、以下のように検証できない署名として認識されています。
4.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション |
---|
--no-verify-signatures |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「ファイルのマージを行うコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git merge --no-verify-signatures --verbose fix
5.コミットメッセージの入力
「3ウェイマージ」によるマージが行われ、かつ、「マージコンフリクト」が発生しなかったため、「マージコミット」が行われます。通常のコミットと同様に「コミットメッセージ」を入力します。
「コミットメッセージ」を入力したら、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
6.コマンドの実行結果
「3ウェイマージ」によるマージの結果が表示されます。7.マージ後のブランチの確認
マージ後のブランチを確認すると、以下のようになっています。「master」ブランチの「ブランチヘッド」が指す「コミットオブジェクト」の識別子は、「マージコミット」で生成した「コミットオブジェクト」を指しています。