マージを中止し、マージ前の状態に戻す
マージを中止し、マージ前の状態に戻します。マージの中止は、「マージコンフリクト」発生時に中止できます。
マージ完了後に、マージを中止することはできません。
Octopusマージストラテジーでマージを中止する場合
「Octopusマージストラテジー」でマージに失敗した場合、この方法ではなく、「Octopusマージストラテジーでマージを中止する」方法で、マージを中止してください。3つ以上のブランチをマージする場合、「Octopusマージストラテジー」によるマージになります。
マージコンフリクトの発生状況
まず、「マージコンフリクト」が発生する状況を見てみます。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
ここでは例として、「master」ブランチに「fix」ブランチをマージします。
2.ブランチの状態
ブランチの状態を図にすると、以下のようになります。3.masterブランチのcommon.txtファイル
ここでは例として、「マージコンフリクト」が発生する「common.txt」ファイルに着目します。「master」ブランチの「common.txt」ファイルの内容は、以下のようになっています。
4.fixブランチのcommon.txtファイル
同様に「fix」ブランチの「common.txt」ファイルの内容は、以下のようになっています。5.マージする
「master」ブランチに「fix」ブランチをマージします。6.マージコンフリクトの発生
以下のように、「common.txt」ファイルで「マージコンフリクト」が発生します。7.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を確認すると、以下のように「common.txt」ファイルで「マージコンフリクト」が発生していることが分かります。8.common.txtファイルの内容
「マージコンフリクト」が発生した「common.txt」ファイルの内容を見ると、以下のようにコンフリクトが発生した箇所に「コンフリクトマーカー」が挿入されています。ユーザーは、マージを中止するか、 「マージコンフリクト」を解消してコミットを行うか判断します。
マージを中止する
上記の状態からマージを中止し、マージ前の状態に戻します。9.マージの中止
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。オプション |
---|
--abort |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「ファイルのマージを行うコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git merge --abort