初期化するサブモジュールを指定して、サブモジュールを初期化する
初期化する「サブモジュール」を指定して、「サブモジュール」を初期化します。初期化する「サブモジュール」を指定することで、不要な「サブモジュール」のクローンやチェックアウトを避けることができます。
「サブモジュール」の指定は、「サブモジュール」の「ワーキングディレクトリー」のパスで指定します。
ワーキングディレクトリーの明示について
オプションの記述方法によっては、「ワーキングディレクトリー」の指定が、別のオプションの指定として解釈されることがあります。このような状況では、「ワーキングディレクトリー」の前に「 -- 」を記述します。
例えば、以下のような記述になります。
git submodule init -- mySubProject
複数のワーキングディレクトリーを指定できる
複数の「ワーキングディレクトリー」を指定できます。各「ワーキングディレクトリー」のパスは、スペースで区切ります。
例えば、以下のような記述になります。
git submodule init mySubProject mySubProject2
パスにスペースが含まれる場合
「ワーキングディレクトリー」のパスにスペースが含まれる場合は、パスを「'」で括ります。例えば、以下のような記述になります。
git submodule init 'my SubProject/my TestProject'
ワイルドカードによるワーキングディレクトリーの指定も可能
ワイルドカードを利用して、条件に合う「ワーキングディレクトリー」を指定することも可能です。利用できるワイルドカードは、「ワイルドカードを利用して、ステージングエリアにファイルを追加する(git add)」を参考にしてください。
コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.サブモジュールの状態
まず、「サブモジュール」の状態を見てみます。以下のように、クローン及びチェックアウトされていない「サブモジュール」が2つあることが分かります。
ここでは例として、「mySubProject」サブモジュールを初期化します。
2.スーパープロジェクトのワーキングディレクトリー
「スーパープロジェクト」の「ワーキングディレクトリー」を見てみます。以下のように、「mySubProject」サブモジュールの「ワーキングディレクトリー」が配置されています。
3.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「サブモジュールを初期化するコマンドの説明」を参考にしてください。
git submodule init mySubProject
4.コマンドの実行結果
以下のように、「.gitmodules」ファイルに記述されている指定された「サブモジュール」の情報が、「config」ファイルに反映されます。5.サブモジュールの状態
「サブモジュール」の状態を見てみます。「サブモジュール」は初期化しましたが、クローン及びチェックアウトされていないため、「サブモジュール」の状態は「1.」と同じです。
6.configファイル
「スーパープロジェクト」の「Gitディレクトリー」に配置されている「config」ファイルを見てみます。以下のように、指定された「サブモジュール」の情報が反映されています。