コミットメッセージのテンプレートを指定して、コミットを行う
「コミットメッセージ」のテンプレートを指定して、コミットを行います。コミットメッセージのテンプレートとは
いわゆる雛形のことです。ユーザーは「コミットメッセージ」に任意の文章を記述できます。
しかしプロジェクトによっては、記述方法にルールを設けています。
このルールに従ったフォーマットを提供したい場合、「コミットメッセージ」のテンプレートを用意すると良いでしょう。
テンプレートを指定すると、「コミットメッセージ」入力時にテンプレートに記述された文章が「コミットメッセージ」に反映されます。
オプションでコミットメッセージを指定した場合
オプションで「コミットメッセージ」を指定した場合、指定した「コミットメッセージ」が優先されテンプレートは使用されません。コミットメッセージを編集せずコミットしないこと
テンプレートの文章のまま「コミットメッセージ」を変更せずコミットしないでください。「コミットメッセージ」を編集せずコミットを続行した場合、コミットが中止されます。
コミットメッセージのテンプレート
予め、「コミットメッセージ」のテンプレートを用意しておきます。ここでは例として、以下の「コミットメッセージ」をテンプレートを記述したテキストファイルを用意しました。
ファイルのパスは、「~/git/CommitMessageTemplate.txt」です。
テキストファイルの内容は、以下のようになっています。
「コミットタイトル」用に、最初の2行は空白行にしておくと良いでしょう。
コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。3.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。4.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション | オプションの値 |
---|---|---|
-t | --template= | ファイルのパス |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --template='../CommitMessageTemplate.txt'
5.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。オプションで指定した「コミットメッセージ」のテンプレートがすでに入力されている状態です。
ここでは例として、以下のように入力しました。
「コミットメッセージ」を入力したら、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
6.コマンドの実行結果
以下のように、コミットが行われます。7.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「master」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1.」と異なっています。