コミット実行時、pre-commitとcommit-msgフック処理をスキップしてコミットを行う
コミット実行時、「pre-commit」と「commit-msg」フック処理をスキップしてコミットを行います。デフォルトでは、コミット実行時にフック処理行われます。
コミット実行時に行われるフックについて
コミット実行時、以下のフック処理が行われます。1.pre-commmit
「コミットオブジェクト」を生成する直前に呼ばれるフックです。ユーザーは、必要に応じて「.git/hooks/pre-commmit」にフック処理を記述します。
ファイルの中身はシェルスクリプトです。
このフックは、ユーザーが必要に応じて用意するシェルスクリプトです。
2.commit-msg
「コミットメッセージ」を入力した後に呼ばれるフックです。ユーザーは、必要に応じて「.git/hooks/commit-msg」にフック処理を記述します。
ファイルの中身はシェルスクリプトです。
このフックは、ユーザーが必要に応じて用意するシェルスクリプトです。
コマンドの実行例
コマンドの実行例です。1.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。現在のブランチは、「master」ブランチであることが分かります。
同様に、「HEAD」は「master」ブランチを指していることが分かります。
2.ブランチの構成
現在のブランチの構成を図にすると、以下のようになっています。3.ワーキングディレクトリーの状態
「ワーキングディレクトリー」の状態を確認すると、以下のようになっています。4.コマンドの実行
コマンドのオプションは、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-n | --no-verify |
「端末」から、以下のコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、「スナップショットを生成するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git commit --no-verify
5.コミットメッセージの入力
テキストエディターが起動し、「コミットメッセージ」を入力する画面が表示されます。ここでは例として、以下のように入力しました。
「コミットメッセージ」を入力したら、ファイルを上書き保存してテキストエディターを終了します。
6.コマンドの実行結果
以下のように、コミットが行われます。7.ブランチの確認
現在のブランチ構成を確認すると、以下のようになっています。「master」ブランチが指す「コミットオブジェクト」の識別子が、「1.」と異なっています。