Build 14951の変更点
2016年10月19日にリリースされた「Build 14951」の「WSL」に関する変更点です。リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。注目機能
ついにBashからWindowsアプリケーションを起動できるようになりました。機能の追加や改善
「Build 14951」で行われた機能の追加や改善です。リリースノートに記述されていない機能の改善も行われています。
1.Ubuntu 16.04対応
「Ubuntu on Windows」を新規にインストールすると、「Ubuntu 16.04」がインストールされるようになりました。現在すでに「Ubuntu 14.04」がインストールされている場合、自動的に「Ubuntu 16.04」へアップグレードされることはありません。
「Ubuntu 16.04」へアップグレードする方法は、以下を参考にしてください。
2.ロケール情報の表示
インストール中にロケールの情報が表示されるようになりました。3.ターミナルの改善
WSLプロセスがファイルへのリダイレクトに失敗する不具合の修正を含むターミナルの改善が行われています。4.コンソールのライフサイクル
コンソールのライフサイクルが、「bash.exe」のライフサイクルと同じになるように修正されました。5.コンソールのウィンドウサイズ
コンソールのウィンドウサイズが、バッファーサイズではなく見た目のサイズを使用するようになりました。6.WindowsとUbuntuの相互運用の改善
Windowsバイナリーを「Bash」から直接起動できるようになりました。これによりユーザーは「Bash」からWindows環境やWindowsのシステムとやり取りできるようになりました。
例えば「Bash」から以下のような手続きを実行できます。
export PATH=$PATH:/mnt/c/Windows/System32
notepad.exe
ipconfig.exe | grep IPv4 | cut -d: -f2
ls -la | findstr.exe foo.txt
cmd.exe /c dir
notepad.exe
ipconfig.exe | grep IPv4 | cut -d: -f2
ls -la | findstr.exe foo.txt
cmd.exe /c dir
Linux Test Projectのテスト結果
「Linux Test Project(LTP)」は、「Linux Kernel」やカーネルに関連した機能の信頼性、頑健性、安定性のテストを行うテストスイートを開発しているプロジェクトです。「WSL」は「Linux Kernel」相当の機能を提供するソフトウェアであり、「Linux Test Project」で「WSL」のテストを行った結果が公開されています。
- テストに合格した項目数:665(前回:665)
- テストに失敗した項目数:263(前回:263)