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Ubuntuのパーティション管理 その2 - パーティションの操作

実際にGPartedでパーティションの操作を行います。

事前の注意事項として、マウントされているデバイス(HDDとかUSBメモリとか)は、
パーティションの操作ができません。

すでにマウント済みの場合は、アンマウントしてから操作を行います。
ただし、アンマウント対象のデバイス内のファイルが使用中の場合など、
アンマウントできない場合があります。

多くの場合、他のアプリを全て終了すれば、アンマウントできるようになります。

パーティション管理方法については、
いくつか方法がありますが、ここではGPartedで説明します。

今回対象とするデバイスはFAT32でフォーマット済みのUSBメモリです。
これをext4でフォーマットし直します。 

マウントされているか確認する方法


  
  赤枠に注目します。
  鍵マークがついていればマウントされています。
  また、マウントされている場合、「マウントポイント」が表示されます。

  これも何かのパスのように見えますが、実際パスです。

  以前書いた通りフォルダのように扱われますので、
  /media/7BA8-745Aにアクセスすれば、
  USBメモリ内のファイルにアクセスすることができます。

アンマウントする方法

  /dev/sde1を右クリックし、「アンマウント」を選択します。

  アンマウントが成功すれば鍵マークが消え、
  「マウントポイント」の項目が非表示になるか、空白になります。

パーティションテーブルを(再)作成する

  買ってきたばかりの未フォーマットのHDDや、
  パーティションテーブルの形式を変えたい場合、
  まずパーティションテーブルを作る(作りなおす)必要があります。

  パーティションテーブルを作る必要がある場合、
  鍵マークが出ていた箇所に赤の「!」が表示されます。

  事前にフォーマットしたいデバイスを、右上のコンボボックスから選択しておきます。

  パーティションテーブルを作成する

  1.メニューの「デバイス」 > 「パーティションテーブルの作成」を選択します。
     「ディスク上の全データが消えるが良いか?」といった旨の警告が表示されます。

  2.その警告の下に「詳細」ボタンがあるので、クリックします。
    ここで、パーティションテーブルの形式を選択できます。

    現状よく利用されるのが「msdos」(これがデフォルトになっている)で、
    2TiBを超えるような大容量HDDで「gpt」形式が利用されるぐらいでしょうか。
  
    パーティションテーブルの形式はUbuntu固有の話ではなく、
    Windowsでも事情がほぼ同じなため、合わせて調べるとよいでしょう。

  3.今回は「msdos」を選択して「適用」をクリックします。
    もう後戻りはできません。
    パーテーションテーブルが作成され「未割り当て」と表示されます。

パーティションテーブルを再作成せず、既存パーティションを削除する

  1.既存のパーティションを削除します。
    /dev/sde1を右クリックし、「削除」を選択します。
    そうすると、「未割り当て」 になります。

フォーマットする 

  1.「未割り当て」の部分を右クリックし「新規」を選択すると、以下の画面が表示されます。

    前方の空き領域/新しいサイズ/後方の空き領域   

      デバイス内のどの範囲にパーティションを作成するか指定します。
      上部のバーと連動していて、上部のバーをマウスで操作することでも変更可能です。

    位置合わせ

      MiB(デフォルト)にします。

    種類

      今回はひとつしかパーティションを作成しないため、
      「基本パーティション」を選択します。

    ファイルシステム

      今回は「ext4」を選択します。

    ラベル

      パーティションにつける名称です。
      今回は「USB」にします。

    OSを含めた各ファイルシステムの特徴や制限等は、調べてみてください。

    「追加」をクリックします。

  2.「未割り当て」の表示が「新規パーティション」に変わります。

  3.メニュー「編集」 > 「保留中の全ての操作を適用する」を選択します。
    警告が表示され、「適用」をクリックすると処理が始まります。
    もう後戻りはできません。

  4.処理が完了すると、作成したパーティションが表示されます。
12.04 , GParted , Storage , Ubuntu
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