事前の注意事項として、マウントされているデバイス(HDDとかUSBメモリとか)は、
パーティションの操作ができません。
すでにマウント済みの場合は、アンマウントしてから操作を行います。
ただし、アンマウント対象のデバイス内のファイルが使用中の場合など、
アンマウントできない場合があります。
多くの場合、他のアプリを全て終了すれば、アンマウントできるようになります。
パーティション管理方法については、
いくつか方法がありますが、ここではGPartedで説明します。
今回対象とするデバイスはFAT32でフォーマット済みのUSBメモリです。
これをext4でフォーマットし直します。
マウントされているか確認する方法
赤枠に注目します。
鍵マークがついていればマウントされています。
また、マウントされている場合、「マウントポイント」が表示されます。
これも何かのパスのように見えますが、実際パスです。
以前書いた通りフォルダのように扱われますので、
/media/7BA8-745Aにアクセスすれば、
USBメモリ内のファイルにアクセスすることができます。
アンマウントする方法
/dev/sde1を右クリックし、「アンマウント」を選択します。アンマウントが成功すれば鍵マークが消え、
「マウントポイント」の項目が非表示になるか、空白になります。
パーティションテーブルを(再)作成する
買ってきたばかりの未フォーマットのHDDや、パーティションテーブルの形式を変えたい場合、
まずパーティションテーブルを作る(作りなおす)必要があります。
パーティションテーブルを作る必要がある場合、
鍵マークが出ていた箇所に赤の「!」が表示されます。
事前にフォーマットしたいデバイスを、右上のコンボボックスから選択しておきます。
パーティションテーブルを作成する
1.メニューの「デバイス」 > 「パーティションテーブルの作成」を選択します。「ディスク上の全データが消えるが良いか?」といった旨の警告が表示されます。
2.その警告の下に「詳細」ボタンがあるので、クリックします。
ここで、パーティションテーブルの形式を選択できます。
現状よく利用されるのが「msdos」(これがデフォルトになっている)で、
2TiBを超えるような大容量HDDで「gpt」形式が利用されるぐらいでしょうか。
パーティションテーブルの形式はUbuntu固有の話ではなく、
Windowsでも事情がほぼ同じなため、合わせて調べるとよいでしょう。
3.今回は「msdos」を選択して「適用」をクリックします。
もう後戻りはできません。
パーテーションテーブルが作成され「未割り当て」と表示されます。
パーティションテーブルを再作成せず、既存パーティションを削除する
1.既存のパーティションを削除します。/dev/sde1を右クリックし、「削除」を選択します。
そうすると、「未割り当て」 になります。
フォーマットする
1.「未割り当て」の部分を右クリックし「新規」を選択すると、以下の画面が表示されます。前方の空き領域/新しいサイズ/後方の空き領域
デバイス内のどの範囲にパーティションを作成するか指定します。上部のバーと連動していて、上部のバーをマウスで操作することでも変更可能です。
位置合わせ
MiB(デフォルト)にします。種類
今回はひとつしかパーティションを作成しないため、「基本パーティション」を選択します。
ファイルシステム
今回は「ext4」を選択します。ラベル
パーティションにつける名称です。今回は「USB」にします。
OSを含めた各ファイルシステムの特徴や制限等は、調べてみてください。
「追加」をクリックします。
2.「未割り当て」の表示が「新規パーティション」に変わります。
3.メニュー「編集」 > 「保留中の全ての操作を適用する」を選択します。
警告が表示され、「適用」をクリックすると処理が始まります。
もう後戻りはできません。
4.処理が完了すると、作成したパーティションが表示されます。