ブートメニュー
他のOSを起動したい場合やリカバリーモードで起動したい場合など、Grub2のブートメニューから各種起動方法を指定できます。
ブートメニューの表示方法
PCの電源を入れたら「Shift」キーを押しっぱなしにします。以下の画面が表示されます。
環境により表示される内容は多少異なります。
ブートメーニューには、インストールされているOS(Windowsなども含む)や、
各Linux Kernelのブート項目、メモリーチェック等が表示されます。
「上下カーソル」キーで項目を選択し、「エンター」キーで決定です。
メニュー項目の内容を表示・編集する
内容を表示・編集したい項目を選択し、「e」キーを押します。以下のように内容が表示され、編集ができます。
ここでの編集は一時的な編集ですので、再起動すれば元に戻ります。
一時的にカーネルオプションを変更して起動したい場合などに利用します。
カーネルオプションは上記の画面だと、quietやsplash等が該当します。
以前紹介したvgaオプションもここで指定できます。
編集した内容で起動する場合は、「Ctrl + x」キーか「F10」キーを押します。
ブートメニュー画面に戻るには、「ESC」キーを押します。
起動するOSの選択について
Windowsの場合は1種類しか表示されませんが、Ubuntuの場合はインストールされているLinux Kernelが全て列挙されます。
またそれに加えてインストールされているLinux Kernelごとに、
リカバリーモードの項目も列挙されます。
Ubuntuの起動項目について
Ubuntu 12.04に限らずUbuntuには複数のバージョンのLinux Kernelが存在します。アップデートマネージャーでLinux Kernelをアップデートすると、
以前のLinux Kernelは削除されずにそのまま残ります。
起動メニューに表示されるUbuntuのメニュー項目は、Ubuntuのバージョンではなく、
Linux Kernelのバージョンが表示されます。
選択したLinux Kernelを起動すると、
指定されたルートディレクトリーにインストールされているUbuntuが起動します。
結果的にブートメニューで表示されるLinux KernelとUbuntuのバージョンが結び付けられます。
ですので、ブートメニューでは「Ubuntuのバージョンを選択する」と言うよりも、
「Linux Kernelのバージョンを選択する」、といった方が分かりやすいかもしれません。
ディストリビューションはLinux Kernelもセットで配布されますから、
Linux KernelのバージョンからUbuntuのバージョンは特定できます。
以前のバージョンのLinux Kernelで起動する
現在インストールされている最新バージョンのLinux Kernelで起動が失敗する場合、以前のバージョンのLinux Kernelで起動することができます。
ブートメニューに表示されていることもありますが、
表示されていない場合は「Previous Linux Version」を選択します。
以下のように以前のバージョンのLinux Kernelが表示されます。
操作方法は同じです。
元の画面に戻るには「ESC」キーを押します。
メモリーテスト
「Memory test (memtest86+)」を選択すると、メモリーテストを行うことができます。不定期に再現性なくUbuntuがフリーズする場合や品質の疑わしいメモリーを増設した場合など、
メモリーテストを行なっておくと原因の切り分けに役立ちます。
項目を選択すると以下の画面が表示されます。
すぐにメモリーテストが行われるので、終わるまで待つだけです。
「ESC」キーを押すと、テストを中断して再起動します。
また、「c」キーを押すとテストするメモリーアドレスを指定するなど、細かな設定が可能です。