SSH鍵のインポート
SSH鍵(秘密鍵)をインポートします。インポートには以下の方法があります。
- SSH鍵ファイルを読み込む
- SSH鍵をクリップボードから読み込む
- NautilusからSSH鍵のファイルをドラッグ&ドロップする
注意
Ubuntu 12.04でSSH鍵インポートの不具合があります。SSH鍵ファイルを読み込む
SSH鍵ファイルからSSH鍵をインポートします。1.ファイル選択画面の表示
「ファイル」メニューから「インポート」をクリックします。2.ファイルの選択
以下の画面が表示されるので、SSH鍵を選択し、「開く」ボタンをクリックします。3.インポート
以下の画面が表示され、インポートが開始されます。4.パスフレーズの入力
パスフレーズの入力が求められるので、インポートするSSH鍵のパスフレーズを入力します。5.インポート完了
以下のように選択されたプライベートPGP鍵がインポートされます。鍵の名前はデフォルトで「セキュアシェルの鍵」になります。
インポート後はSSH鍵のサーバー設定を行ったり、プロパティー画面から名前や各種設定を確認すると良いでしょう。
クリップボードから読み込む
SSH鍵のテキストをクリップボードから読み込みインポートします。1.クリップボードにテキストをコピーする
コピー元は何でも良いのですが、今回はテキストエディターからテキストをコピーします。2.インポート
「編集」メニューから「貼り付け」をクリックするか、「Ctrl + V」キーを押します。後は上記「SSH鍵ファイルを読み込む」の手順3.以降と同じです。
NautilusからSSH鍵のファイルをドラッグ&ドロップ
NautilusからSSH鍵のファイルをドラッグ&ドロップしてインポートします。1.ファイルのドラッグ&ドロップ
SSH鍵のファイルを選択し、「パスワードと鍵」にドラッグ&ドロップします。後は上記「SSH鍵ファイルを読み込む」の手順3.以降と同じです。
インポートのバグ(2013/3/21)
Ubuntu 12.04の「パスワードと鍵」では、SSH鍵のインポート機能にいくつかバグがあります。インポート時にクラッシュ
SSH鍵インポート時にクラッシュするバグが報告されています。seahorse crashes when importing an SSH key. (Assertion Failed/Segfault)
インポート自体は行われているので、クラッシュしたら再度「パスワードと鍵」を起動します。
インポートできない
「パスワードと鍵」はファイルのインポート時に、ファイルの種別を調査してPGP鍵かSSH鍵か区別しています。この区別はファイルのMIMEタイプを見て行なっています。
MIMEタイプはNautilusでファイルのプロパティーを表示すると確認できます。
PGP鍵
以下のMIMEタイプのファイルは、PGP鍵と認識されます。application/pgp-keys
application/pgp-encrypted
SSH鍵
以下のMIMEタイプのファイルは、SSH鍵と認識されます。application/x-ssh-key
application/x-pem-key
SSH鍵をファイルに保存する際に、ファイルの拡張子をデフォルトの「asc」にすると、PGP鍵として認識されてしまいます。
また、「application/x-ssh-key」MIMEタイプはそもそも登録されていません。
回避策としては、「application/x-pem-key」MIMEタイプになるように拡張子を変更します。
私の環境では拡張子を「ssh」に変更すると「application/x-pem-key」になったので、これで回避しています。
「application/x-pem-key」では、ファイルの中身からMIMEタイプを判断するように設定されているので、既存の登録済みMIMEタイプに引っかからないような拡張子を選択すると良いでしょう。
拡張子を付けない方法でもOKです。