ユーザーの高度な設定
「高度な設定」画面を表示し、「高度」タブをクリックすると、ユーザーの高度な設定を行うことができます。注意
基本的にこの画面で行える設定を変更する必要はありません。不用意に変更すると、アプリやシステムの動作に不都合が発生する可能性があります。
設定項目について
いくつかの設定項目は、ログインしていないユーザーのみ変更できます。無効になっている設定項目を変更するには、別のユーザーでログインして設定を変更します。
アカウントを無効にする
チェックをオンにすると、アカウントを無効にします。再度チェックをオフにすれば、アカウントが有効になります。
ホームディレクトリ
ユーザーのホームディレクトリー(フォルダー)をフルパスで入力します。ホームディレクトリーを変更時の内容は後述します。
Shell
ユーザーのログインシェルをメニューから選択します。シェルを変更すると、今まで動作していたシェルスクリプト等が動作せず、支障をきたすことがあります。
メニューの内容はインストールされているシェルにより異なります。
メインのグループ
ユーザーが属するメインのグループです。既定ではユーザー名(フルネームではない)と同じグループ名になります。
メインのグループは、新規にフォルダーやファイルを作成した時に割り当てられるグループ名になります。
メインのグループを変更すると、ユーザーのホームディレクトリーのグループも変更されます。
ユーザID
ユーザーのIDです。ユーザーの識別には、ユーザー名かユーザーIDが使用されます。
UbuntuではユーザーIDは1000から使われます。
1000未満のユーザーIDはrootやデーモンなどシステムで使われるため、予約されたIDになります。
Fedora 18も1000から使われていますね。
ホームディレクトリの変更について
今回例として、「ubuntu3」ユーザーのホームディレクトリーを「/home/ubuntu3」から「/home/ubuntu33」に変更します。ディレクトリーはフォルダーに読み替えてもらって構いません。
旧ホームディレクトリーの扱い
ホームディレクトリーを変更すると、以下の確認画面が表示されます。旧ホームディレクトリーをどうするか選択します。
「空のディレクトリを使用」ボタン
新しいホームディレクトリーを作成しますが、ディレクトリー中身は空のままにします。ユーザー固有の設定が全て初期値にリセットされます。
「変更をキャンセル」ボタン
ホームディレクトリーの変更をキャンセルします。「古いファイルをコピー」ボタン
新しいホームディレクトリーを作成し、旧ホームディレクトリーからファイルをコピーします。ユーザー固有の設定やファイルを引き継ぎます。
古いホームディレクトリーを削除
チェックをオフにすると、以下のように旧ホームディレクトリーは残ったままになります。青枠が旧ホームディレクトリーで、赤枠が新しいホームディレクトリーです。
チェックをオンにすると、以下のように旧ホームディレクトリーは削除されます。
すでにディレクトリーが存在する場合
指定した新ホームディレクトリーが既に存在する場合、以下の画面が表示されます。ユーザーを新しいホームディレクトリーのオーナーにする
チェックをオンにすると、ホームディレクトリーの所有者をこのユーザーに変更します。通常はチェックをオンにします。
古いホームディレクトリーを削除
上記の「古いホームディレクトリーを削除」と同じです。「古いファイルで置き換える」ボタン
新しいホームディレクトリー内に既に同名のファイルが存在する場合、旧ホームディレクトリーのファイルで上書きします。「変更をキャンセル」ボタン
ホームディレクトリーの変更をキャンセルします。「新しいファイルを使用」ボタン
新しいホームディレクトリー内に既に同名のファイルが存在する場合、旧ホームディレクトリーのファイルはコピーしません。通常はこれを選択して、後から同名のファイルを確認すると良いでしょう。
これを選択する場合は、「古いホームディレクトリーを削除」のチェックをオフにしておきます。