Unity 3Dが無効になる
VirtualBox 4.2.12にUbuntu 12.04をインストールした環境で、Unity 3Dが無効になる現象が発生しました。ホストPCはUbuntu 12.10 64bitです。
Unity 3D
Ubuntu 12.04ではUnity 2DとUnity 3Dがあり、ハードウェア環境により適切なUnityが自動的に選択されます。ちなみにUbuntu 12.10以降にUnity 2Dはなく、Unity 3Dのみになるのでこの現象は発生しません。
VirtualBox 4.2.12
先日VirtualBox 4.2.12のリリースがあり、公式のPPAを利用している人は4.2.12にアップデートされていると思います。状況の確認
状況の確認です。1.Guest Additionsのインストール
まず「Guest Addtions」のインストールを行います。2.Guest Addtionsの確認
再起動後、「Guest Addtions」のバージョンを確認します。「Guest Addtions」が「4.2.12 r84980」になっており、インストールされていることが分かります。
3.Unityの確認
端末を起動し、Unityの状況を確認します。「Unity 3D supported」が「no」になっています。
4.Xサーバーログの確認
「/var/log/Xorg.0.log」を開いてエラー(EE)が発生していないか確認します。以下のような記述が見つかります。
(EE) AIGLX error: vboxvideo does not export required DRI extension
(EE) AIGLX: reverting to software rendering
(EE) [drm] Could not set DRM device bus ID.
(EE) VBoxVideo(0): DRIScreenInit failed, disabling DRI.
どうやらVirtualBoxのグラフィックドライバーが、DRIに必要な機能を提供していないようです。
一時的な回避策
この現象が発生しない人やUnity 2Dで問題ない人は気にしなくて良いです。とりあえず状況や原因が明らかになるまで、一時的な回避策を取ります。
「Guest Addtions 4.2.10」ではこの現象が発生しないため、「Guest Addtions 4.2.10」をインストールします。
ホストはVirtual Box 4.2.12なのままなので、一部機能に不都合が出るかもしれません。
現状通常の利用において、特に問題は出ていません。
1.Guest Addtions 4.2.10のダウンロード
公式から「Guest Addtions 4.2.10」をダウンロードします。2.Guest Addtions 4.2.10のマウント
ゲストOSのUbuntu 12.04を起動し、ダウンロードした「Guest Addtions 4.2.10」のCDイメージをマウントします。3.Guest Addtions 4.2.10のインストール
Nautilusを起動し、マウントしたCD内の「autorun.sh」をダブルクリックします。以下のように端末が起動し、「Guest Addtions 4.2.10」がインストールされます。
4.Guest Addtionsの確認
再起動後、Guest Addtionsの確認を行います。セッション情報を確認すると、「Guest Addtions 4.2.10 r84104」がインストールされています。