Alternativesログ
Alternativesログには、Alternativesシステムで操作・変更された内容が出力されます。Alternativesログは「/var/log/alternatives.log」です。
ログの中身
ログを開くと、操作した内容が表示されます。「update-alternatives」コマンドやコマンドに指定されたオプション等も出力されます。
ログの例
「GAlternatives」で「java」の設定を変更してみます。現状以下のように、「java-7-openjdk-amd64」が選択されています。
設定を以下のように「java-8-oracle」を選択します。
Alternativesログには以下のようなログが出力されます。
update-alternatives 2013-06-19 21:41:59: run with --set java /usr/lib/jvm/java-8-oracle/jre/bin/java
update-alternatives 2013-06-19 21:41:59: link group java updated to point to /usr/lib/jvm/java-8-oracle/jre/bin/java
update-alternatives 2013-06-19 21:41:59: link group java updated to point to /usr/lib/jvm/java-8-oracle/jre/bin/java
run with --set 〜
以下のコマンドを実行したことが分かります。update-alternatives --set java /usr/lib/jvm/java-8-oracle/jre/bin/java
link group java updated to point to 〜
操作完了ログです。「run with --set」の操作が完了したことを示しています。
「java」リンクグループの設定が「java-8-oracle」へ変更されたことを示しています。
apportログ
apportログにはapportの動作に関する情報が出力されます。apportはアプリのクラッシュログを生成するアプリですが、クラッシュしたアプリのクラッシュログはこのログに含まれません。
apportログは「/var/log/apport.log」です。
ログの中身
ログを開くと、apportの動作に関する情報が表示されます。このログは、主にアプリのクラッシュによりapportが実行された時の情報が入っています。
ログの例
以下のコードでビルドしたアプリを実行してみます。アプリ名は「TestCPP2」です。
#include <stdio.h> int main() { sprintf(NULL,"test");//ここでクラッシュ return 0; }
以下のようなログが出力されます。
ERROR: apport (pid 1864) Tue Jun 25 22:13:02 2013: called for pid 1862, signal 11, core limit 0
ERROR: apport (pid 1864) Tue Jun 25 22:13:02 2013: executable: /home/ubuntu/TestCPP2/Release/TestCPP2 (command line "/home/ubuntu/TestCPP2/Release/TestCPP2")
ERROR: apport (pid 1864) Tue Jun 25 22:13:02 2013: executable does not belong to a package, ignoring
ERROR: apport (pid 1864) Tue Jun 25 22:13:02 2013: executable: /home/ubuntu/TestCPP2/Release/TestCPP2 (command line "/home/ubuntu/TestCPP2/Release/TestCPP2")
ERROR: apport (pid 1864) Tue Jun 25 22:13:02 2013: executable does not belong to a package, ignoring
bootstrapログ
bootstrapログはUbuntu(Debian)のシステムを構築する「debootstrap」や「cdebootstrap」のログです。UbuntuではUbuntuインストール時にこのログが生成されます。
bootstrapログは「/var/log/bootstrap.log」です。
ログの中身
ログを開くと、システム構築に関する情報が表示されます。もし自分でシステム構築を行うときは、このログを参照するとよいでしょう。
bootログ
bootログには、Ubuntu起動時にコンソールに表示されるメッセージが出力されます。スプラッシュスクリーンの裏で表示されるメッセージです。
bootログは「/var/log/boot.log」です。
このログファイル自体は「plymouth」が作成しています。
Ubuntuの起動に問題が発生した時は、このログを参照するよりも、syslogやXサーバーのログを参照したほうが良いでしょう。
ログの中身
ログを開くと、主にサービスの起動や停止に関する情報が表示されます。サービスの起動や停止に失敗した場合、「fail」と表示されます。