CPUfreqの統計情報
CPUfreqにはCPUfreqの動作の統計を取る「cpufreq-stats」ドライバーがあります。このドライバーはCPUfreqが有効なら自動的に有効になります。
またCPUにより使用するCPUfreqドライバーは異なりますが、「cpufreq-stats」ドライバーはそれらすべてのドライバーで使用できます。
統計情報の出力先
統計情報は各論理コアごとに出力され、例えば論理コア0の統計情報は以下にあります。/sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/stats
赤字の箇所が論理コアの番号です。
「stats」フォルダーを開くと、以下のように統計情報のファイルが存在します。
各ファイルはテキスト形式のファイルなので、テキストエディターで開くことができます。
Time In State
「time_in_state」ファイルには、CPUが設定可能なクロック数で動作した時間の統計が出力されます。テキストエディターで開くと、以下のように各クロック数ごとに動作時間が表示されます。
左側の列がクロック数で、単位は「kHz」です。
右側の列がそのクロック数で動作した時間で、単位は「10ms」です。
Total Trans
「total_trans」ファイルには、CPUのクロック数が変化した回数が出力されます。テキストエディターで開くと、以下のように変化した回数が表示されます。
Trans Table
「trans_table」ファイルには、クロック数の遷移が出力されます。テキストエディターで開くと、以下のようにクロック数の遷移が表示されます。
「From」が変更前のクロック数で、「To」が変更後のクロック数です。
クロック数の単位は「kHz」です。
それぞれのクロック数間で何回変化したかが出力されます。
例
例えば以下のようになっているとします。2400000 | |
3400000 | 206 |
この場合、3.4GHzから2.4GHzへ206回クロック数が変化した、という事になります。