HDDのベンチマーク
「Advanced Format 512e」を採用したHDDのパーティションの開始位置が、物理セクターの境界からずれている場合と一致している場合で、パフォーマンスにどの程度影響があるのか、ベンチマークをとって調べて見ました。「Advanced Format 512e」の調べ方や経緯については、以下を参考にしてください。
物理セクターの境界からずれているパーティション
「開始セクター」が「34」になっており、物理セクターの境界からずれています。物理セクターの境界と一致しているパーティション
「開始セクター」が「2048」になっており、物理セクターの境界と一致しています。ベンチマークの設定
以下の設定でベンチマークをとっています。ボリュームのベンチマーク
まずボリュームのベンチマークからです。ボリュームのベンチマークはパーティションが無関係なため、影響は出ません。
物理セクターの境界からずれているパーティションのボリューム
物理セクターの境界と一致しているパーティションのボリューム
パーティションのベンチマーク
パーティションのベンチマークからです。「平均書き込み速度」に大きな違いが出ていることが分かります。
物理セクターの境界からずれているパーティション
物理セクターの境界と一致しているパーティション
まとめ
物理セクターの境界からずれているパーティションと、物理セクターの境界と一致しているパーティションのベンチマークを比較した結果です。影響のある項目
物理セクターの境界からずれているパーティションの「平均書き込み速度」が21.4%程度遅くなります。影響のない項目
そもそもボリュームのベンチマークには何ら影響はありません。またパーティションの「平均読み込み速度」や「平均アクセス速度」に有意な差は見られませんでした。