背景色が黒になる不具合(2013/7/15)
Ubuntu 13.04で発生する現象です。「システム設定」の「外観」でデスクトップの背景色を単色もしくはグラデーションで指定すると、デスクトップの背景色が色の指定に関わらず黒になってしまう不具合です。
単色
以下の画像はデスクトップの背景色を単色(白色)で指定しています。中央に表示されるプレビューが黒一色になっています。
グラデーション
以下の画像はデスクトップの背景色をグラデーション(白・紫)で指定しています。単色同様に中央に表示されるプレビューが黒単色になっています。
デスクトップ
デスクトップも同様に背景色が黒単色になっています。Launchpad
この現象は不具合としてLaunchpadに報告されています。- Unable to set solid colors and gradients as desktop background in gnome-control-center
- Primary & secondary switcher write to rgb, causing a black background
回避策
不具合が修正されるまで、以下の方法でこの現象を回避できます。事前に「外観」で単色やグラデーションの選択、及び色の指定を行なっておくと修正が楽です。
「dconfエディター」を起動し、「org > gnome > desktop > background」を開きます。
修正する箇所は以下の赤枠内の値です。
primary-color
単色を選択した時の色及び、グラデーションを指定した時の1番目の色です。値に「rgb(143,89,2)」と入力されていますが、これを以下のフォーマットで書き換えます。
#赤緑青 (ただし各色は16進数で表記する。CSSのカラーコードと同じですね。)
「rgb(143,89,2)」は赤緑青の順番で10進数表記なので、同様の順番で16進数表記に直して「#8f5902」と修正します。
10進数から16進数への変換は、電卓を利用するとよいでしょう。
「143」と入力すると、赤矢印のところに16進数で「8F」と表示されます。
secondary-color
グラデーションを指定した時の2番目の色です。値のフォーマットは「primary-color」と同様です。
「rgb(138,226,52)」は「#8ae234」となります。
結果
値を修正すると、即座に色が反映されます。外観のプレビューも同様に設定した色になっています。