GRUB2の高度な設定を変更する
GRUB2の高度な設定を変更します。「General Serttings」のタブをクリックし、「advanced settings」ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。
この画面では、GRUB2の各種設定を直接変更したり、設定項目の追加や削除を行うことができます。
注意
設定を間違えると、GRUB2の起動に支障をきたす可能性があります。GRUB2の高度な設定の変更には十分注意してください。
is active
チェックをオンにすると、設定を有効にします。name
設定項目名です。value
設定値です。設定項目
デフォルトで列挙されている各設定項目を見ていきます。GRUB_DEFAULT
ブートメニューのデフォルトの項目を指定します。設定値は、項目の順番を表す数値か、項目名です。
また「saved」を指定すると、前回選択した項目を記憶し、次回のデフォルト値とします。
デフォルト値は「0」です。
GRUB_HIDDEN_TIMEOUT
ブートメニューを表示するまでの時間(秒数)です。GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET
「GRUB_HIDDEN_TIMEOUT」と組み合わせて利用します。ブートメニューが表示されるまでの時間(秒数)の表示設定です。
設定値は以下のとおりです。
true
時間を表示しません。false
時間を表示します。ただし、以下のバグがあります。
Countdown not displayed when GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET is set to false
GRUB_TIMEOUT
ブートメニュー表示後、ここで指定された時間(秒数)何も操作がない場合は、デフォルトの項目(GRUB_DEFAULTで指定された項目)を自動的に選択します。デフォルト値は「5」です。
GRUB_DISTRIBUTOR
GRUB2を同梱しているディストリビューション名を指定します。この項目は変更しないでください。
以下の画面は「Ubuntu 13.04 GRUB2」を指定した時の画面です。
テーマが設定されないため、見た目も異なっています。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT
Linux Kernelに指定するカーネルオプションを指定します。リカバリーモード起動用のエントリーや他のパーティションのLinux起動用のエントリーには影響しません。
GRUB_BADRAM
指定されたメモリアドレスへのアクセスを禁止します。特定のメモリアドレスにアクセスすると、エラーが発生する時に指定する設定ですが、そのような信頼性の低いハードウェアの使用は避けたほうが良いでしょう。
GRUB_TERMINAL
「GRUB_TERMINAL_INPUT」(入力デバイス)と「GRUB_TERMINAL_OUTPUT」(出力デバイス)を指定します。デフォルトは、各プラットフォームが指定するデバイスになります。
GRUB_GFXMODE
画面の解像度を指定します。横x高さ(ピクセル)です。
「auto」を指定すると、自動的に利用可能な解像度が使用されます。
GRUB_DISABLE_LINUX_UUID
Linux Kernelを起動するパーティションの指定を、各パーティションごとに振られるUUIDで行うかどうかの指定です。UUIDで行ったほうがパーティションの順番のズレ等を気にしなくて良いので、チェックを外しておきましょう。
true
UUIDで指定を行いません。false
UUIDで指定を行います。GRUB_DISABLE_RECOVERY
リカバリーモードのエントリーを作成するかどうかの設定です。true
リカバリーモードのエントリーを作成しません。false
リカバリーモードのエントリーを作成します。GRUB_INIT_TUNE
GRUB2が起動した時に音をならします。GRUB_DISABLE_OS_PROBER
他のパーティションにインストールされているOSを検出するかどうかの設定です。true
検出しません。false
検出します。GRUB_DISABLE_LINUX_RECOVERY
「GRUB_DISABLE_RECOVERY」と同じです。GRUB 1.99以降では、「GRUB_DISABLE_RECOVERY」を利用します。
GRUB_SAVEDEFAULT
ブートメニューで選択した項目を記憶しておくかどうかの設定です。「GRUB_DEFAULT=saved」と組み合わせて利用します。
true
記憶します。false
記憶しません。GRUB2の設定を追加する
一覧にないGRUB2の設定を追加します。1.設定の追加
「Add」ボタンをクリックします。2.設定を行う
一覧の一番下に設定が追加されるので、設定を入力します。「name」と「value」に設定を入力します。
各項目をクリックすれば、設定を入力できるようになります。
3.追加完了
以下のようになります。ここでは例として「GRUB_PRELOAD_MODULES」の設定項目を追加しました。