Windowsのブートマネージャーが起動できるようにする
以前紹介した「MBRを復元する」の修復機能を利用して、UbuntuのGRUB2が起動するHDDを、Windowsのブートマネージャーが起動するように変更してみます。
この環境にはHDDが2つ接続されており、各HDDのパーティション構成は以下の通りです。
sda
1台目のHDD「sda」は以下のパーティション構成になっています。sdaのブートローダー
「sda」からPCを起動すると、以下のように「sda1」の「GRUB2」が起動します。sda1
Ubuntu 13.10がインストールされています。sdb
2台目のHDD「sdb」は以下のパーティション構成になっています。複数のUbuntuやWindows 7がインストールされています。
sdbのブートローダー
「sdb」からPCを起動すると、以下のように「sda1」の「GRUB2」が起動します。sdb3
Windows 7のシステムパーティションです。このパーティションにインストールされているWindows 7のブートマネージャーが起動するように変更します。
sdb4
Windows 7をインストールしたパーティションです。Boot Repairで修復する
Ubuntu 13.10で「Boot Repair」を起動します。「MBRを復元する」を参考に、「高度なオプション」から「MBR復元」を行います。
1.修復の設定
ポイントは「MBRのオプション」タブで、復元するMBRのイメージや復元先のHDDを指定することです。「sdb」から「sda3」のWindows 7のブートマネージャーを起動するため、以下のように設定を行います。
後は「適用」ボタンをクリックして、修復を行います。
2.修復完了
修復完了後に、「BootInfoサマリ」から修復内容を見ると、以下のようになっています。
Custom-Repair
This setting will restore the [(generic mbr)] MBR in sdb, and make it boot on sdb3.
Will restore the MBR_TO_RESTORE : sdb (generic mbr) into sdb
dd if=/usr/lib/syslinux/mbr.bin of=/dev/sdb
0+1 レコード入力
0+1 レコード出力
440 バイト (440 B) コピーされました、 0.0132292 秒、 33.3 kB/秒
This setting will restore the [(generic mbr)] MBR in sdb, and make it boot on sdb3.
Will restore the MBR_TO_RESTORE : sdb (generic mbr) into sdb
dd if=/usr/lib/syslinux/mbr.bin of=/dev/sdb
0+1 レコード入力
0+1 レコード出力
440 バイト (440 B) コピーされました、 0.0132292 秒、 33.3 kB/秒
ポイントは赤字の箇所です。
「sdb」のMBRに「generic mbr」をインストールし、sdb3から起動できるようにする、と出力されています。
3.PCの再起動
修復が反映されているか、PCを再起動して確認します。4.ブートデバイスの選択
PC起動時にブートデバイスの選択画面を表示し、起動に使用するHDDを選択します。「sdb」に相当するHDDは、2番目のHDDなので「2) Hard disk」を選択します。