Ubuntu mdadm その92 - アレイを一意に識別するアレイのUUIDを変更する・ アレイのUUIDを変更するコマンドの例

アレイのUUIDを変更する

  アレイのUUIDは、アレイを一意に識別する識別子です。
  この識別子は、アレイ作成時に自動的に設定されます。


  このアレイのUUIDをアレイ作成後に変更することができます。
  UUIDの変更は、アレイの構築時に行います。

  注意

    基本的にアレイのUUIDを変更する必要はありません。
    また「設定ファイル」にアレイの情報を記述しており、かつUUIDの記述を行っている場合、アレイの情報を変更後の情報に更新する必要があります。

UUIDの設定方法について

  UUIDの設定方法には、以下の2通りの方法があります。

  ユーザーが指定する

    ユーザーがアレイのUUIDを指定する方法です。
    通常の利用においてユーザーが直接アレイのUUIDを指定することはないでしょう。

  ランダムなUUIDを設定する

    「mdadm」がランダムなUUIDを生成し、そのUUIDを設定する方法です。
    もしアレイのUUIDを変更する場合、こちらの方法を用いると良いでしょう。

    この方法を用いる場合、UUIDの指定は必要ありません。

アレイのUUIDを変更するコマンドの例

  アレイのUUIDを変更するコマンドの例です。

  環境について

    以下のアレイを作成した環境でコマンドを実行しています。

• RAID 1アレイを作成する基本的なコマンドの例・作成したアレイの確認と利用

  1.アレイのUUIDの確認

    比較のため現状のアレイのUUIDを確認します。
    赤字の箇所がアレイのUUIDです。

  2-1.アレイの構築とUUIDの変更（ユーザーが指定する）

    アレイのUUIDをユーザーが指定する場合です。

    アレイを停止し、アレイを構築します。
    またUUIDの指定も行い、アレイのUUIDを変更します。

    コマンドのオプションについては、「アレイの設定を変更する」を参考にしてください。
    赤字の箇所が設定の変更に関するオプションです。

  2-2.アレイの構築とUUIDの変更（ランダムなUUIDを設定する）

    ランダムなUUIDをアレイのUUIDを設定する場合です。

    アレイを停止し、アレイを構築します。

    コマンドのオプションについては、「アレイの設定を変更する」を参考にしてください。
    赤字の箇所が設定の変更に関するオプションです。

  3.アレイの構築と開始完了

    コマンドを実行すると、以下のようにアレイの構築と開始が完了します。

  4.アレイのUUIDの確認

    アレイのUUIDを確認します。
    赤字の箇所がアレイのUUIDです。


   アレイのUUIDが変更されたことが分かります。