UEFIの設定が保存されない
現状VirtualBoxではブートオプションが保存されず、仮想マシンをオフにするとブートオプションの設定が初期化されます。例えばUbuntuをUEFIでインストールすると、以下のようにブートオプションに「ubuntu」が追加されます。
しかし、一旦仮想マシンをオフにした後その仮想マシンを起動すると、以下のようにブートオプションにあった「ubuntu」の項目が削除されています。
この状態で起動を続行すると、Ubuntuが起動できず以下のようにShellが表示されます。
Ubuntuを起動する
VirtualBoxのUEFIから起動できるようにブートローダーに手を食える必要がありますが、Ubuntuから操作を行うため、まずUbuntuを起動できるようにします。1.Boot Maintenance Manager
UEFIの画面を表示したら「Boot Maintenance Manager」を選択して「エンター」キーを押します。2.Boot Option
以下の画面が表示されるので「Boot Option」を選択して「エンター」キーを押します。3.Add Boot Option
以下の画面が表示されるので「Add Boot Option」を選択して「エンター」キーを押します。4.HDDの選択
以下のような画面が表示されるので、UbuntuをインストールしたHDDを選択して「エンター」キーを押します。5.EFIの選択
HDDからEFIシステムパーティションが検索され、以下の画面が表示されるので、「<EFI>」選択して「エンター」キーを押します。6.ubuntuの選択
以下の画面が表示されるので、「<ubuntu>」選択して「エンター」キーを押します。7.ubuntuの選択
以下の画面が表示されるので、「shimx64.efi」を選択して「エンター」キーを押します。8.descriptionの選択
以下の画面が表示されるので、「Input the description」選択して「エンター」キーを押します。9.descriptionの入力
以下のように「ubuntu」と入力します。入力したら「エンター」キーを押します。
10.descriptionの入力完了
以下のようになります。11.Boot Optionの追加
「Commit Changes and Exit」を選択して「エンター」キーを押します。12.Boot Managerの表示
「ESC」キーを何回か押し、トップの画面に戻ります。「Boot Manager」を選択して「エンター」キーを押します。
13.Ubuntuの選択
以下のように先ほど追加した「ubuntu」があるので、「ubuntu」を選択し「エンター」キーを押します。14.Ubuntuの起動
以下のようにUbuntuが起動します。ブートローダーの修正
VirtualBoxはfallbackによりデフォルトのブートローダーを起動します。これを利用して、Ubuntuのブートローダーをデフォルトのブートローダーにします。
1.ブートローダーのコピー
「root」でNautilusを起動し、「/boot/efi/EFI」フォルダーを開きます。以下のように「ubuntu」フォルダーがあるので、このフォルダーをコピーします。
2.ブートローダーのコピー完了
以下のようにブートローダーをまるごとコピーします。3.フォルダー名の変更
コピーしたブートローダーのフォルダー名を「boot」に変更します。4.ブートローダー名の変更
「/boot/efi/EFI/boot」フォルダーを開きます。以下のように「shimx64.efi」ファイルがあります。
このファイルのファイル名を「bootx64.efi」に変更します。
5.ブートローダー名の変更完了
以下のようになります。これで作業は完了です。
確認のためUbuntuをシャットダウン後、仮想マシンをオフにし、再度仮想マシンを起動します。
6.UEFIブートマネージャーの確認
仮想マシン起動時にUEFIブートマネージャーを確認します。以下のように「ubuntu」がありません。
7.Ubuntuの起動
トップ画面に戻り「Continue」を選択し、「エンター」キーを押します。8.Ubuntuの起動
以下のようにUbuntuが起動すればOKです。上記では確認のためUEFIの画面を表示しましたが、UEFIの画面を表示しなくてもUbuntuが起動します。