アレイのチャンクサイズを変更する
アレイの「チャンクサイズ」を変更します。この操作は「アレイの再形成」に該当します。
アレイの種類
この再形成をサポートしているアレイの種類は、以下のとおりです。- RAID 0
- RAID 4
- RAID 5
- RAID 6
コマンドのフォーマット
「mdadm」コマンドのフォーマットは以下になります。mdadm <モード> <論理ボリューム> <チャンクサイズ><バックアップファイル>
ショートオプションとロングオプションについて
モードやオプションの記述方法には、「ショートオプション」と「ロングオプション」の2種類があります。どちらを利用しても良いでのですが、ここでは意味が分かりやすい「ロングオプション」を使用します。
モード
モードは、「mdadm」の動作モードを指定します。アレイの再形成(Grow Mode)なので、以下のオプションを指定します。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-G | --grow | --grow |
論理ボリューム
操作対象の論理ボリュームのデバイスファイルを指定します。複数の論理ボリュームのデバイスファイルを指定することはできません。
記述例
/dev/md/RAID0Arrayチャンクサイズ
「チャンクサイズ」の指定を行います。指定するチャンクサイズの単位は、「KiB」です。
ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
-c | --chunk | --chunk=32 |
単位の指定
単位の指定を省略した場合は、上記でも記述した通り「KiB」が単位になります。以下のように単位を指定することも可能です。
単位の指定 | 単位 | 記述例 | 記述例の説明 |
---|---|---|---|
単位の指定なし(省略) | KiB | --chunk=32 | チャンクサイズに「32KiB」を指定する |
M | MiB | --chunk=1M | チャンクサイズに「1MiB」を指定する |
G | GiB | --chunk=1G | チャンクサイズに「1GiB」を指定する |
注意
チャンクサイズは「物理ボリュームのサイズ」で割り切れる値でなければなりません。バックアップファイル
「バックアップファイル」を指定します。ショートオプション | ロングオプション | 記述例 |
---|---|---|
なし | --backup-file= | --backup-file=/root/RAID0ArrayBackup.reshape |