Ubuntu 14.04のLinux KernelとXサーバー
Ubuntu 12.04にUbuntu 14.04のLinux KernelとXサーバーをインストールします。注意
Ubuntu 14.04のLinux KernelとXサーバーをインストールすることで、ドライバーもバージョンアップします。不具合の解消や機能の改善、及びパフォーマンスの向上等のメリットを享受することができます。
一方で、新たに不具合が発生したり、今まで動作していたハードウェアが動作しなくなるなどのリスクもあります。
現状特に問題なくハードウェアが動作している場合は、無理にUbuntu 14.04のLinux KernelとXサーバーをインストールする必要はありません。
Ubuntu 12.04向けに提供されるLinux KernelとXサーバーはこれで最後
Ubuntu 12.04向けに提供されるLinux KernelとXサーバーはこれで最後です。Ubuntu 12.04ユーザーは、最終的に以下のいずれかのLinux KernelとXサーバーを利用することになります。
- Ubuntu 12.04オリジナルのLinux KernelとXサーバー
- Ubuntu 14.04のLinux KernelとXサーバー
いずれもUbuntu 12.04のサポート期限である2017年4月まで利用できます。
上記以外のLinux KernelとXサーバーについては、サポート期限がUbuntu 12.04のサポート期限より短く設定されています。
あと1ヶ月弱でサポート期間が終了します。
そのため、「Ubuntu 12.10」「Ubuntu 13.04」「Ubuntu 13.10」のLinux KernelとXサーバーをUbuntu 12.04にインストールしているユーザーは、Ubuntu 14.04のLinux KernelとXサーバをインストールする必要があります。
Ubuntu 14.04のLTS Enablement Stack
Ubuntu 14.04はLTSなので、Ubuntu 14.04もUbuntu 12.04同様に「LTS Enablement Stack」の対象になります。Ubuntu 14.04でも将来リリースされるUbuntuのLinux KernelやXサーバーをインストールできるようになります。
例えばUbuntu 14.10リリース後、Ubuntu 14.04にUbuntu 14.10のLinux KernelやXサーバーをインストールできるようになります。
Linux Kernel
Linux Kernelには、以下の2種類のパッケージが提供されています。- BIOS(MBR)向け
- UEFI向け
BIOS(MBR)環境にUbuntu 12.04をインストールしている人は、「1.」を選択します。
UEFI環境にUbuntu 12.04をインストールしている人は、「2.」を選択します。
1.BIOS(MBR)向け
BIOS(MBR)向けのLinux Kernelです。「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「linux-generic-lts-trusty」で検索します。
「インストール」ボタンをクリックします。
2.UEFI向け
UEFI向けのLinux Kernelです。「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「linux-signed-generic-lts-trusty」で検索します。
「インストール」ボタンをクリックします。
Xサーバー
次にXサーバーをインストールします。Xサーバーは1種類の提供なので、特に迷う点はありません。
「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「xserver-xorg-lts-trusty」で検索します。
「インストール」ボタンをクリックします。
以前のバージョンのXサーバーの削除について
Xサーバーは、異なるバージョンを共存させてインストールすることができません。そのため、「インストール」ボタンをクリック時に以下のように現在インストールされているXサーバーを削除する旨が表示されます。
この画面が表示されたら「とにかくインストール」ボタンをクリックして、インストールを続行します。
Linux KernelとXサーバーのインストールが完了したら、PCを再起動します。
確認
Ubuntu 14.04のLinux KernelとXサーバーがインストールされているか確認します。1.ブートメニュー
ブートメニューを表示すると、以下のようにインストールしたLinux Kernel 3.13が表示されます。2.Linux Kernelのバージョン確認
「システムモニター」の「システム」タブでLinux Kernelのバージョンを確認することができます。3.Xサーバーの確認
Xサーバーのバージョンは、「端末」を起動し、「Xorg -version」コマンドを実行します。最初の行に「X.Org X Server 1.15.1」と表示されていればOKです。
以上で確認は完了です。