geditのオプションを設定する
geditのオプションを設定します。設定できるオプションは以下のとおりです。
- ハイライトモードのモード
- タブの幅
- タブの代わりにスペースを挿入する
- 空白文字の表示設定
ハイライトモードのモードを設定する
ハイライトモードのモードを設定します。コマンドのフォーマット
ハイライトモードのモードを設定するコマンドは、以下のようになります。
set.language モード
モード
モードにはモードの識別子を指定します。モードの識別子は「ファイルタイプの識別子について」を参考にしてください。
モードの指定を省略すると、モードが「なし」になります。
1.コマンドの入力
ここでは例として、モードを「Python3」に設定します。以下のようにコマンドを入力します。
モードの識別子を途中まで入力して「TAB」キーを押せば、以下のように候補が表示されます。
候補からモードの識別子を選択することはできませんが、表示された候補を参考にモードの識別子を入力するとよいでしょう。
2.コマンドの実行
「エンター」キーを押してコマンドを実行します。以下のようにハイライトモードのモードが「Python3」になります。
タブの幅
タブの幅を設定します。コマンドのフォーマット
タブの幅を設定するコマンドは、以下のようになります。
set.tab-width タブの幅
1.コマンドの入力
ここでは例として、タブの幅を「4」に設定します。以下のようにコマンドを入力します。
2.コマンドの実行
「エンター」キーを押してコマンドを実行します。以下のようにタブの幅が「4」になります。
タブの代わりにスペースを挿入する設定
タブの代わりにスペースを挿入する設定です。コマンドのフォーマット
タブの幅を設定するコマンドは、以下のようになります。
set.use-spaces 設定値
設定値
設定を有効にするか無効にするかを指定します。「yes」、「true」、「1」のいずれかの値を指定すると、設定が有効になります。
それ以外は、設定が無効になります。
1.コマンドの入力
ここでは例として、タブの代わりにスペースを挿入する設定を有効にします。以下のようにコマンドを入力します。
2.コマンドの実行
「エンター」キーを押してコマンドを実行します。「TAB」キーを押すと、以下のようにTabの代わりにスペースが挿入されます。
空白文字の表示設定
空白文字の表示設定を行います。コマンドのフォーマット
タブの幅を設定するコマンドは、以下のようになります。
set.draw-spaces オプション
オプション
オプションには、エディターに表示する空白文字の識別子を指定します。複数の識別子を指定することができます。
指定された識別子に対応した空白文字は、表示されます。
指定されなかった識別子に対応した空白文字は、非表示になります。
識別子 | 空白文字の種類 |
---|---|
tabs | タブ文字 |
newlines | 改行 |
nbsp | ノーブレークスペース |
spaces | スペース |
以下は特別なオプションです。
識別子 | 概要 |
---|---|
all | すべての空白文字を表示する |
none | すべての空白文字を非表示にする |
1.コマンドの入力
ここでは例として、スペースとタブ文字を表示するようにし、それ以外を非表示にします。以下のようにコマンドを入力します。
2.コマンドの実行
「エンター」キーを押してコマンドを実行します。以下のようにスペースとタブ文字が表示されます。
空白文字の表示設定を行おうとすると、エラーが表示される(2014/9/13)
空白文字の表示設定を行おうとすると、エラーが表示される問題があります。1.コマンドの例
例えば以下のようなコマンドを実行します。2.エラーの表示
以下のようにエラーが表示されます。setモジュールの修正
setモジュールを修正して、上記の問題を修正します。 事前に「gedit」は終了しておいてください。1.Pythonスクリプトを開く
「端末」を起動し、以下のコマンドを実行します。「root」で「gedit」を起動し、修正対象のPythonスクリプトを開きます。
sudo -i gedit/usr/share/gedit/plugins/commander/modules/set.py
2.修正箇所の確認
以下のように「set.py」が表示されるので、155行目の赤線の箇所を修正します。3.修正
以下のように修正します。
GtkSource.DrawSpacesFlags(flags)
修正したらファイルを上書き保存し、「gedit」を閉じます。
4.確認とコマンドの入力
「gedit」を起動し、空白文字の表示設定が動作するか確認します。5.コマンドの実行
「エンター」キーを押してコマンドを実行します。以下のように、表示設定が反映されればOKです。