ファイル名が64バイトを超えるファイルをデータプロジェクトに追加するには
「Brasero」では、ファイル名が64バイトを超えるファイルをデータプロジェクトに追加することができます。64バイトというのは、「UTF-8」で64バイトという意味です。
例えば「今日の天気は晴れです」は、「UTF-8」で30バイトになります。
1.ファイルの例
ここでは例として、以下のファイルを用意しました。2.ファイルの追加
「データプロジェクト」に上記のファイルを追加します。3.ファイルの追加確認
ファイル名が64バイトを超えるファイルを追加すると、以下のように確認画面が表示されます。Windowsと互換性のあるファイル名に変更する
Windowsとの互換性を優先し、ファイル名が64バイト以内に収まるように、ファイル名を変更します。「データプロジェクト」を閉じるまで、この確認画面は表示されなくなります。
※後述の致命的な問題があるので、注意してください。
Windowsとの互換性を無効にする
ファイル名が64バイトを超えるファイルを「データプロジェクト」に追加します。「データプロジェクト」を閉じるまで、この確認画面は表示されなくなります。
4.追加完了
以下のように、ファイルが「データプロジェクト」に追加されます。Windowsから読み込めなくなる
ファイル名が64バイトを超えるファイルを「データプロジェクト」に追加すると、「Joliet」ファイルシステムが生成されないため、Windowsから利用できなくなります。ファイルシステムは、「Rock Ridge」になります。
もしWindowsで「Rock Ridge」を読み込めるソフトウェアがあるなら、ディスクにアクセスできるかもしれません。
OS Xでは、「Rock Ridge」を読み込むことができます。
ファイル名が変更されない(2014/12/13)
「Windowsと互換性のあるファイル名に変更する」を選択しても、ファイル追加時はファイル名が変更されません。プロジェクトをファイルに保存した時や、ディスクに書き込む時にファイル名が変更されます。
例えば上記のプロジェクトをファイルに保存し、再度そのプロジェクトを開くと、以下のようにファイル名が64バイトで収まるように変更されています。
ファイル名が正しく変更されない問題(2014/12/13)
ファイル名が正しく変更されない問題があります。致命的な問題
これは致命的な問題で、正常なファイル名が生成されないまま、ディスクが作成されてしまいます。OSによっては、ディスクを正常に読み取ることができなくなるかもしれません。
また、ファイルに保存したプロジェクトが開けなくなります。
これは、「Brasero」がファイル名を変更する際、1文字=1バイトとして処理を行っているためです。
例えば、日本語の「。」は3バイトで1文字を表すため、文字の途中でデータが切られてしまいます。
Windowsとの互換性を無効にした場合は問題ない
上記の「3.」で表示される確認画面で「Windowsとの互換性を無効にする」を選択した場合は、ファイル名の変更が行われないため、問題ありません。問題が起きるのは、「Windowsと互換性のあるファイル名に変更する」を選択した場合です。
現状、「Windowsと互換性のあるファイル名に変更する」を選択しないほうが良いです。
1.ファイルの例
ここでは例として、以下のファイルを用意しました。ファイル名は、「このファイル名は、64バイトを超えています。.odt」です。
ポイントは、64バイトに切り詰められる箇所にある文字が、2バイト以上で表現される場合です。
2.ファイルの追加
「データプロジェクト」に上記のファイルを追加します。3.ファイルの追加確認
以下の確認画面が表示されるので、「Windowsと互換性のあるファイル名に変更する」をクリックします。4.追加完了
以下のように、ファイルが「データプロジェクト」に追加されます。5.プロジェクトの保存
プロジェクトをファイルに保存します。このタイミングでファイル名の変更が行われます。
6.Braseroの再起動
「Brasero」を再起動します。7.プロジェクトを開く
「5.」で保存したプロジェクトをファイルから読み込みます。以下のようにエラー画面が表示されます。
このプロジェクトファイルは、読み込めません。
ディスクに書き込んだ場合
「4.」の状態でディスクに書き込むと、以下のようにファイル名が正しく表示されません。「(無効なエンコーディング)」と表示されています。
プロジェクトファイルの中身
プロジェクトファイルは、XML形式のファイルです。「5.」で保存したプロジェクトファイルを「テキストエディター」で開くと、ファイル名の箇所がデコードできず、以下のようにエラーが表示されます。
問題となる箇所を直接修正すれば、このプロジェクトを「Brasero」で開くことができます。