UEFIのPCにLubuntu 15.04をインストールする(ライブメディアから起動 〜 EFIシステムパーティションの作成)
UEFIで起動するPCにLubuntu 15.04をインストールします。UEFIについて
UEFIについては以前紹介しているので、以下を参考にしてください。- UEFIとセキュアブートについて・UEFI環境でOSを起動するOSローダー・UEFI対応PCとBIOS対応PC
- UbuntuとUEFI・UEFIに対応しているUbuntuのバージョン・ライブメディアのファイルシステムについて・WindowsやUEFIの起動時間短縮機能について
ライブメディアからLubuntuを起動すれば、BIOSで起動しているのか、UEFIで起動しているのかすぐ分かります。
1.インストールの準備
Lubuntu 15.04をインストールする前に、インストールの準備を行います。1-1.リリースノートを読む
リリースノートに目を通し、既知の問題や変更点などを読んでおきます。1-2.ディスクイメージのダウンロード
Lubuntu 15.04のディスクイメージをダウンロードします。1-3.インストール準備
以下を参考にして、インストールの準備を行います。1-4.Lubuntu 15.04のインストール環境について
ここでは上記に記述した通り、すでにLubuntu 15.04がインストールされている環境に、Lubuntu 15.04をインストールします。Lubuntu 15.04のインストール方法は、Lubuntu 14.04と同じです。
他の環境でLubuntuをインストールしたい人は、以下を参考にしてください。
ただし、日本語フォントをインストールしないとインストーラーが文字化けしてしまい、インストーラーの内容が読み取れなくなります。
2.ライブメディアから起動・日本語フォントのインストール
2-1.Lubuntuの起動
ライブメディアからLubuntuを起動し、デスクトップ画面を表示します。2-2.Lubuntu Software Centerの起動
デスクトップ画面左下のボタンをクリックし、「System tools」から「Lubuntu Software Center」をクリックします。2-3.設定画面の表示
以下のように「Lubuntu Software Center」が起動するので、右上の「設定」ボタンをクリックします。2-4.Expert Modeの有効化
設定画面が表示されたら、「Expert Mode」を「ON」に変更します。「Apply」ボタンをクリックします。
2-5.フォントの検索
以下のように、検索バーに「takao」と入力します。2-6.フォントの選択
「Fonts-takao-pgothic」を選択し、「Add to the Apps Basket」ボタンをクリックします。2-7.フォントのインストール
「Apps Bascket」タブをクリックし、「Install Package」ボタンをクリックします。以上でフォントのインストールは完了です。
3.パーティションテーブルの作成(EFIシステムパーティション)
HDD内に「EFIシステムパーティション」が存在しない場合、Xubutnuのインストーラーを起動する前に自分で「EFIシステムパーティション」を作成する必要があります。この問題の詳細は、「EFIシステムパーティションがないHDDにUbuntuをインストールすると、ブートローダーがインストールされず起動できない不具合」を参考にしてください。
この問題に該当しない場合は、「EFIシステムパーティション」の作成をスキップしてください。
3-1.GPartedの起動
デスクトップ画面左下のボタンをクリックし、「System tools」から「GParted」をクリックします。3-2.HDDの選択
LubuntuをインストールするHDDを、右上のメニューから選択します。3-3.パーティションテーブルの作成
未フォーマットのHDDや、既存のパーティションを全て削除したい場合、まずパーティションテーブルの作成を行います。もしそうではない場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。
「Device」メニューを開き、「Create Partition Table」をクリックします。
3-4.パーティションテーブルの形式の選択
以下の画面が表示されるので、「Select new partition table type」で「gpt」を選択します。パーティションテーブルを作成すると、選択したHDD内の全てのデータが消えるので注意してください。
「Apply」ボタンをクリックします。
これでパーティションテーブルの作成は完了です。
4.パーティションの作成(EFIシステムパーティション)
次に、EFIシステムパーティション用のパーティションを作成します。4-1.パーティションの作成画面の表示
「unallocated」を選択し、「Partition」メニューから「New」をクリックします。4-2.作成するパーティションの設定
以下の画面が表示されるので、作成するパーティションの設定を行います。ポイントとなる設定項目は、以下のとおりです。
New size
パーティションのサイズを指定します。サイズは最低でも35MB以上必要ですが、同じHDDに別のOSをインストールしマルチブートを行う場合は、余裕を持って100MBほど確保しておきましょう。
ここでは128MiBのサイズを指定しています。
File system
ファイルシステムの形式を選択します。ここでは「fat32」を選択します。
Label
ファイルシステムのラベルを入力します。ここでは「ESP」を入力しています。
設定を行ったら、「Add」ボタンをクリックします。
4-3.パーティションの作成完了
以下のように、パーティションが作成されます。5.操作内容の適用(EFIシステムパーティション)
「4.」で行った操作を適用し、実際にHDD内にパーティションを作成します。5-1.操作の適用
ツールバーの「適用」ボタンをクリックします。5-2.適用の確認
以下の確認画面が表示されるので、「Apply」ボタンをクリックします。5-3.操作の適用完了
パーティションの作成が行われます。「Close」ボタンをクリックします。
6.パーティションフラグの設定(EFIシステムパーティション)
最後に、作成したパーティションを「EFIシステムパーティション」として設定します。6-1.フラグの設定画面の表示
作成したパーティションを選択し、「Partition」メニューから「Manage Flags」をクリックします。6-2.フラグの設定
以下の画面が表示されるので、「boot」をクリックして「boot」にチェックを入れます。同時に「esp」にもチェックが入ります。
「esp」は、「EFI System Partition」のことです。
6-3.フラグの設定完了
以下のように、フラグの設定が行われます。以上で「EFIシステムパーティション」の作成は完了です。
「GParted」を閉じて終了します。
「UEFIのPCにLubuntu 15.04をインストールする(インストーラーの起動 〜 インストールの種類の選択)」に続きます。