トラックされていないファイルの表示方法を制御する
トラックされていないファイルの表示方法を制御します。デフォルトでは、トラックされていないファイルや、トラックされていないファイルが含まれているサブフォルダーを表示します。
このトラックされていないファイルの表示方法を制御することができます。
コマンドのオプションについて
コマンドのオプションには、以下のオプションを指定します。ショートオプション | ロングオプション |
---|---|
-u | --untracked-files= |
-uオプションについて
「-u」オプションを指定する場合、このオプションとオプションの値の間に、スペースを含まないようにしてください。例えば、オプションの値に「all」を指定する場合、以下のように記述します。
git status -uall
オプションを省略した場合
このオプションを省略した場合、「--untracked-files=normal」が指定されたものとして扱われます。オプションの値について
トラックされていないファイルの表示方法は、以下の3種類から選択できます。- no
- normal
- all
1.no
トラックされていないファイルを表示しません。2.normal
トラックされていないファイルを表示します。トラックされていないファイルのみ含まれているサブフォルダーは、サブフォルダーのみ、表示します。
3.all
トラックされていないファイルを表示します。トラックされていないファイルのみ含まれているサブフォルダーでも、個別にトラックされていないファイルを表示します。
オプションの値を省略した場合
オプションの値を省略した場合、「--untracked-files=all」が指定されたものとして扱われます。例で使用するワーキングディレクトリーの状態
例で使用する「ワーキングディレクトリー」の状態は、以下のようになっています。ルート
「ワーキングディレクトリー」のルートには、トラックされていない「untracked.txt」ファイルが配置されています。SubFolder
「SubFolder」フォルダー内には、トラックされていない「SubUntracked.txt」ファイルが配置されています。1.トラックされていないファイルを表示しない
トラックされていないファイルを表示しません。1-1.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「ワーキングディレクトリーにあるファイルの状態を表示するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git status --untracked-files=no
1-2.コマンドの実行結果
以下のように、トラックされていないファイルは表示されません。2.トラックされていないファイルを表示する
トラックされていないファイルを表示します。トラックされていないファイルのみ含まれているサブフォルダーは、サブフォルダーのみ、表示します。
2-1.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「ワーキングディレクトリーにあるファイルの状態を表示するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git status --untracked-files=normal
2-2.コマンドの実行結果
以下のように、トラックされていないファイルが表示されます。トラックされていないファイルのみ含まれているサブフォルダーは、サブフォルダーのみ、表示されます。
3.トラックされていないファイルをすべて表示する
トラックされていないファイルを表示します。トラックされていないファイルのみ含まれているサブフォルダーでも、個別にトラックされていないファイルを表示します。
3-1.コマンドの実行
「端末」から、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、「ワーキングディレクトリーにあるファイルの状態を表示するコマンドの説明」を参考にしてください。
ポイントは、赤字の箇所です。
git status --untracked-files=all
3-2.コマンドの実行結果
以下のように、トラックされていないファイルが表示されます。トラックされていないファイルのみ含まれているサブフォルダーでも、個別にトラックされていないファイルが表示されます。