Ubuntu 16.04へアップグレード可能なバージョンと時期について
「Ubuntu 16.04」へアップグレードが可能バージョンと、アップグレード可能になる時期についてです。「Ubuntu 16.04」へ直接アップグレード可能なUbuntuのバージョンは、以下の2つです。
- Ubuntu 14.04
- Ubuntu 15.10
ただしUbuntuのバージョンにより、Ubuntu 16.04へアップグレードが可能になる時期が異なります。
ちなみにフレーバーも同様です。
Ubuntu 15.10からUbuntu 16.04へアップグレードする場合
「Ubuntu 15.10」から「Ubuntu 16.04」へアップグレードする場合です。「Ubuntu 16.04」リリース後、ユーザーは「Ubuntu 16.04」へのアップグレード通知を受け取ることができます。
「Ubuntu 16.04」のリリースは2016/4/21です。
日本時間だと、今週の金曜日辺りになりそうです。
Ubuntu 14.04からUbuntu 16.04へアップグレードする場合
「Ubuntu 14.04」から「Ubuntu 16.04」へアップグレードする場合です。「Ubuntu 16.04.1」リリース後、ユーザーは「Ubuntu 16.04」へのアップグレード通知を受け取ることができます。
「Ubuntu 16.04.1」のリリースは、2016年7月21日に予定されています。
「Ubuntu 14.04」はLTS版であり、LTS版を選択するユーザーは安定性を求めるユーザーが多く、より安定した状態でアップグレード環境を提供するためです。
ですので現在「Ubuntu 14.04」を利用しているユーザーは、「Ubuntu 16.04.1」のリリースまでアップグレードを待ちましょう。
update-manager -dの使用に注意
Ubuntuのアップグレードに関し、「update-manager -d」の記述を目にする機会があるかも知れません。この意味を良く知らないままUbuntuをアップグレードするのはお勧めしません。
「端末」から以下のコマンドを実行すると、このコマンドのヘルプが表示されます。
man update-manager
-dオプションの意味
「-d」オプションの項目を見てみると、以下のように記述されています。
-d, --devel-release
Check if upgrading to the latest devel release is possible
Check if upgrading to the latest devel release is possible
文中の「devel」とは、「development」のことです。
すなわち開発版を意味します。
従って「update-manager -d」を実行すると、最新のUbuntu開発版にアップグレード可能かどうかチェックを行います。
もし最新のUbuntu開発版にアップグレード可能であれば、最新のUbuntu開発版へのアップグレード通知が表示されます。
現時点で最新のUbuntu開発版は、「Ubuntu 16.04」になります。
開発者向けのオプション
この「-d」オプションは、開発者向けのオプションです。ですので開発者ではないユーザーが積極的に使用するオプションではありません。
また開発版へのアップグレードですので、何かトラブルが発生する可能性があります。
そもそも開発版はリリースノートがないため、既知の不具合の確認が大変です。
正式なアップグレード通知を待ち、事前にリリースノートに目を通した上でUbuntuをアップグレードするのが良いです。
「update-manager -d」を使用してUbuntuをアップグレードする人は、この点に注意してください。